日本サッカー協会は31日、 ワールドカップ(W杯)ロシア大会の 代表選手23人を発表した。 西野朗監督の 主な一問一答は次の 通り。 --23人を決めた今の 思いは? ブラジルの 結果を踏まえて、 ロシアに向けての 強化を進めてきた。 選手たちも切磋琢磨しながらプレーヤーとしての 競争の 中で目指してきた大会。 そういう中
日本サッカー協会は31日、ワールドカップ(W杯)ロシア大会の代表選手23人を発表した。西野朗監督の主な一問一答は次の通り。
--23人を決めた今の思いは?
ブラジルの結果を踏まえて、ロシアに向けての強化を進めてきた。選手たちも切磋琢磨しながらプレーヤーとしての競争の中で目指してきた大会。そういう中で23名を選ばなければいけない、指導者にとって選ぶということの厳しさはどんな指導者も持っている。
ロシアへの舞台を作ってくれた選手、伸びている選手、これから飛躍していくだろう選手もいる。いろんな要素を含めて選ばなければいけない。これは瞬間に決められることでもない。総合的に考えた中で、(1次リーグ初戦・コロンビア戦が開催される)来月の19日にベストパフォーマンスを出してくれる選手、いろんな可能性を考えた中で選ばせてもらった。
--重要視したポイントは?
いろいろなプラン、シチュエーションを考えた中で、どれだけ絵を描けるか、その中に選手がどう入ってくるのかという可能性をたくさん持ちたい。その可能性を膨らませられるタレントがこれからどう組んでいけるか、そういうことを考える中で、ポリバレントと言いましたが、そういうことも含めていろいろな可能性を考えたい。そういいう基準は一つある。
--選ばれなかった3人(三竿健斗=鹿島、井手口陽介=クルトゥラル・レオネサ、浅野拓磨=ハノーバー)について、どう考えているか
非常に有望な若手の3人。この舞台に立たせてくれたのも彼らの力が大きい。代表でのパフォーマンスは強く感じているし、求めたい。ただ、彼らの現状がそういう環境ではなかった。そういう中で、鍛えられている彼らに期待して、確認をしたいという中で招集した。非常にパフォーマンスは上がってきていた。昨日も制限された時間でしたが、トライはしてくれた。もちろん彼らの可能性も考えたいところだが、現時点でのトップパフォーマンスという中では、自分の中で持てなかった。彼らには本当に期待している。これからの日本サッカーを背負ってくれる選手だと思っている。
--この23人で、日本代表としてW杯でどんなサッカーを志していきたいか。
積み上げてきた素晴らしいストロングポイントを生かした代表でありたいし、また違う対応をした、変化を持たせたチームで、そういうサッカーを披露したい。これからまた変化していくと思う。わずかだが、各チームに対してベストなゲームができる代表チームを結束して全員で作り上げていきたい。
--23名に入れなかった井手口、浅野。練習で別メニューが続いていた乾との差は?
乾は昨日ゲームに入れないわけではなかった。強引に入ることもできたがリスクがあるので避けた。そういう状況に回復しているということと、これからは全体的に練習に合流できるということの確証を持っていた。メディカル的なところをどう捉えるかというところも考えた。井手口や浅野との比較ではなく、彼自身でプレーができる、彼のようなスタイルは代表には少ないので。そこは最後まで求めた。メディカル的にも問題ない。たしかに(ガーナとの)ゲームでは確認できなかったが、彼の場合は2週間前にトップフォームで良い状態だった。そういう予測のもと、ロシアには(トップフォームに)十分入れると。井手口、浅野はゲーム感ということだけ。本大会でトップフォームに入れるかどうかの確証が持てなかった。悪くはないが、ポジションのバランスもあったので、そういう中で乾をチョイスした。