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サッカー 1次リーグ 西野J、堂々殊勲

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【サランスク(ロシア)大島祥平】 サッカー・ ワールドカップ(W杯)ロシア大会1次リーグH組の 日本代表は19日、 当地の モルドビア・ アリーナでコロンビアとの 初戦を行い、 2-1で勝利した。 6大会連続6回目出場の 日本は、 W杯で南米勢に5度目の 対戦で初めて勝った。 アジア勢が南米勢を降したの もW杯史上で初めて。
【サランスク(ロシア)大島祥平】サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会1次リーグH組の日本代表は19日、当地のモルドビア・アリーナでコロンビアとの初戦を行い、2-1で勝利した。6大会連続6回目出場の日本は、W杯で南米勢に5度目の対戦で初めて勝った。アジア勢が南米勢を降したのもW杯史上で初めて。
日本は前半6分、香川真司(ドルトムント)が自身のシュートが相手のハンドを誘って得たPKを決めて先制した。同39分に追いつかれたが、後半28分にコーナーキックから大迫勇也(ブレーメン)が頭で決め決勝点を奪った。 H組のもう1試合は、セネガルが2-1でポーランドに競り勝った。日本は24日午後8時(日本時間25日午前0時)からエカテリンブルクで行われる第2戦でセネガルと対戦。28日にボルゴグラードでポーランドとぶつかる。
前半6分、香川のPKがネットを揺らすと日本代表の西野朗(あきら)監督(63)は力強く両拳を握った。試合後は選手たちを抱きしめる。「選手たちがタフに戦ってくれた結果」。 W杯初采配での初勝利を、さわやかに喜んだ。
現役時代は早稲田大、日本サッカーリーグの日立(現J1柏)でプレー。35歳で引退後、コーチを1年間務めたが知り合いに頼まれて急きょ20歳以下日本代表の監督を引き受けることに。「経験のない人が監督やっちゃうんだからね」。手探りで指導法を学んだ。名を知らしめたのは1996年アトランタ五輪。ブラジルを破った試合は「マイアミの奇跡」と語り継がれるようになった。
J1でも柏、ガンバ大阪、神戸、名古屋を率い、監督としてJ1通算最多の270勝。ここぞの場面で勝負強い。4月のハリルホジッチ前監督解任に伴う緊急登板の今回は、歯切れの悪いコメントが多かった。だが、コロンビア戦前日は違った。「ボールを保持して、攻撃させる」。真っ向勝負を宣言した。「みんなでやることを共有しよう」と選手を送り出し、「中盤で主導権を取りたい」と起用した香川、柴崎岳(ヘタフェ)らが活躍。後半はサイドでボールを出し入れして相手を疲れさせるよう指示し、途中投入した本田圭佑(パチューカ)が決勝点をアシストするなど采配も的中した。
一喜一憂せず、泰然自若。そのスタイルは選手にも好影響を与えているようだ。「西野さんが堂々とぶれないから、それが選手に伝染している」と長友佑都(ガラタサライ)は感じている。
試合後の記者会見ではいつもの冷静な西野監督だった。「監督の運も大事。『持っている』と思うか」と問われると、「運だけじゃなく、選手に恵まれている」と笑った。質疑応答が終わると前日同様、自らマイクのスイッチを入れてロシア語で締めくくった。「スパシーバ(ありがとう)」【大島祥平】

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