福島県を訪れている天皇皇后両陛下は10日夜、 相馬市内の 宿泊先の ホテルで、 ちょうちんを手に近くの 公園に集まった大勢の 住民の …
福島県を訪れている天皇皇后両陛下は10日夜、相馬市内の宿泊先のホテルで、ちょうちんを手に近くの公園に集まった大勢の住民の歓迎に応えられました。 両陛下は、福島県への訪問2日目の10日、南相馬市で開かれた全国植樹祭の式典に出席し、津波で被災した沿岸部に設けられた会場に、将来、海岸防災林の一部となる木々を植えられました。 このあと、夕方、相馬市内の宿泊先のホテルに到着されました。 ホテルからおよそ300メートル離れた公園には、1300人ほどの住民らがちょうちんを手に集まり、両陛下も午後8時前、ホテルの5階にある明かりを消した部屋の窓辺にちょうちんを持って立たれました。 そして、住民たちがちょうちんを振ったり万歳三唱をしたりして歓迎の気持ちを表すと、両陛下はちょうちんを上下左右に振って応えられました。 最後に、部屋の明かりがつけられると、両陛下は、集まった人たちに向かって何度も手を振られていました。 主催した奉迎委員会によりますと、両陛下は「復興途上の大変なときにもかかわらず、大変多くの人にちょうちんで迎えてくださってありがとう。皆さんの灯がとても美しく見えました。この地も含め、福島の復興がさらに進んでいくことを願っています」と感想を述べられたということです。 参加した相馬市の56歳の男性は「福島を心にとめていただき、大変ありがたく、元気と勇気をいただきました」と話していました。