【ソウル=桜井紀雄】 北朝鮮の 朝鮮中央通信は8日、 李容浩外相が7日、 訪朝したシンガポールの バラクリシュナン外相と平壌で会談し、 米朝首脳会談を控えた情勢について「突…
【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は8日、李容浩外相が7日、訪朝したシンガポールのバラクリシュナン外相と平壌で会談し、米朝首脳会談を控えた情勢について「突っ込んだ意見を交換した」と伝えた。金正恩朝鮮労働党委員長の訪問に備え、便宜を要請するとともに、金正恩氏の接遇などに関し、最終調整したもようだ。
ラヂオプレス(RP)によると、シンガポール外相の訪朝は2008年5月以来、10年ぶり。同通信は「長い歴史と伝統を持つ両国間の親善・協力関係を多くの分野でさらに拡大、発展させていくこと」も協議したとしている。
バラクリシュナン氏は8日、対外的に国家元首役を務める金永南最高人民会議常任委員長とも会談した。
マレーシアで昨年2月、金正恩氏の異母兄、金正男氏が暗殺された事件で、東南アジア各国との関係がぎくしゃくした中、北朝鮮は米朝会談を足掛かりに、シンガポールとの関係強化を目指すとみられる。
ただ、北朝鮮メディアはこれまで米朝会談の開催地がシンガポールに決まったことを伝えておらず、最高指導者の外遊について慎重な姿勢を見せている。