台風6号が接近している鹿児島県の 奄美地方では、 この 48時間に降った雨の 量が多いところで400ミリ近くに達する大雨になって…
台風6号が接近している鹿児島県の奄美地方では、この48時間に降った雨の量が多いところで400ミリ近くに達する大雨になっていて、17日にかけて局地的に猛烈な雨が降るおそれがあります。また、昼ごろにかけて猛烈な雨が降った沖縄本島地方でも、48時間に降った雨の量が500ミリを超える記録的な大雨となっていて、気象庁は、引き続き土砂災害などに厳重に警戒するよう呼びかけています。 気象庁の観測によりますと、台風6号は、午後3時には鹿児島県の奄美大島の南南西190キロの海上を1時間に35キロと、やや速度を上げて東北東へ進んでいます。中心の気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートルで、中心の東側390キロ以内と西側220キロ以内では、風速15メートル以上の強い風が吹いています。 台風が近づいている鹿児島県の奄美地方の与論島では、午前11時40分ごろまでの1時間に90.5ミリの猛烈な雨が降ったほか、この48時間の雨量が390ミリに達する大雨になっていて、気象庁は、16日午前、「50年に1度の記録的な大雨になっている」と発表しました。 また、沖縄本島地方でも16日明け方から昼ごろにかけて、発達した雨雲がかかり、午前中に粟国空港で103ミリの猛烈な雨を観測しました。 このほか伊是名村付近と伊江村付近では、いずれもレーダーによる解析で1時間に100ミリ以上の猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表しました。 また、伊是名村では、午前11時40分までの48時間の雨量が514ミリに達して、昭和52年に統計を取り始めてから最も多くなったほか、伊平屋村では、レーダーによる解析で、16日朝までの48時間に450ミリから500ミリの雨が降ったとみられ、気象庁は、いずれも「50年に1度の記録的な大雨となっている」と発表しました。 このほか、国頭村奥では、午前11時40分までの48時間の雨量が534ミリに達し、6月としては統計を取り始めてから最も多くなっています。 これまでの雨で、沖縄県では国頭村や伊平屋村などに、鹿児島県の奄美地方では、与論町や知名町などに、土砂災害の危険性が非常に高まり、自治体が避難勧告などを出す目安とされる「土砂災害警戒情報」が発表されています。 沖縄本島地方では、このあと数時間、奄美地方では17日にかけて、局地的に雷を伴い1時間に80ミリの猛烈な雨が降るおそれがあります。 気象庁は、引き続き土砂災害や低い土地の浸水に厳重に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意するよう呼びかけています。 また、沖縄県と奄美地方では、台風の接近に伴って風が非常に強まり、海上は大しけとなる見込みで、気象庁は高波にも警戒するとともに、強風に注意するよう呼びかけています。