最大震度7を観測した北海道を襲った地震の 影響で、 多くの 地域で6日夜も停電が続いた。 普段は観光客でにぎわう繁華街は人の 姿はほとんどなく、 明かりを確保しようと、 ホームセンターで電池や懐中電灯を買う人の 姿が目立った。 避難所に身を寄せた被災者や観光客らは暗闇が…
最大震度7を観測した北海道を襲った地震の影響で、多くの地域で6日夜も停電が続いた。普段は観光客でにぎわう繁華街は人の姿はほとんどなく、明かりを確保しようと、ホームセンターで電池や懐中電灯を買う人の姿が目立った。避難所に身を寄せた被災者や観光客らは暗闇があたりを包む中、余震への不安を募らせながら、地震発生から初めての夜を迎えた。 ネオンが消えたすすきのの繁華街(6日午後、札幌市) 道内では一時、道内全ての約295万戸が停電。午後6時半時点で復旧は約34万戸にとどまる。 街中は街灯が消え、スマートフォン(スマホ)の明かりを使ったり、車のライトを頼りにしたりして、歩道を歩く人が目立った。繁華街の飲食店は多くが店を閉じ、夜を彩るネオンも暗いままだった。 札幌市内の小学校の体育館に設けられた避難所には、交通手段を失った観光客らが多く身を寄せた。東京から観光で訪れた60代の男性は「宿も全て断られ、身動きが取れない状況」とため息。電話のバッテリーも切れ、「来週からの仕事の連絡もしなければならず困っている」と話した。 北海道音更町から札幌に来ている40代の女性は「今日帰る予定だったがバスの運休で帰れなくなった。運行する気配はなく、今日はここに泊まるしかない」と話す。 震度6強を記録した安平町は学校などに開設された避難所に、日没前に発電機や投光器を配備した。町の担当者は「明かりがなければ、避難者はより不安な気持ちになる。少しでもサポートしていきたい」と話している。 札幌市の繁華街、ススキノ地区のコンビニエンスストアの店長(34)は「(入居している)ビルの予備電源が尽き、店を閉めるように管理人から言われてしまった。明日は午前7時に開店する予定だが、十分な商品がそろうかはわからない」と疲れた表情で語る。 夜に備え、ホームセンターに足を運ぶ被災者も目立った。 DCMホールディングス 傘下のホームセンター、「DCMホーマック」の各店舗には、懐中電灯や電池、カセットコンロのガスなどを買い求める人が相次いだ。同社広報室によると、人が集まりすぎて購入制限をした店舗もあったという。 札幌市の秋元克広市長は「一部電気の復旧も始まったが、全域でのメドはたっていない。市民の不安は増してくる。安全の確保に向けた行動をとっていただきたい」と述べた。