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安全運転の首相、「正直」封印の石破氏 いざ論争本格化

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北海道の 胆振(いぶり)地方を震源とする地震で活動を自粛した自民党総裁選は10日、 記者会見を開いて論争を始めた。 安倍晋三首相(総裁)は持論の 憲法改正を訴えるも、 秋の 臨時国会への 提出は「目標」 にとどめる…
北海道の胆振(いぶり)地方を震源とする地震で活動を自粛した自民党総裁選は10日、記者会見を開いて論争を始めた。安倍晋三首相(総裁)は持論の憲法改正を訴えるも、秋の臨時国会への提出は「目標」にとどめる安全運転。対する石破茂元幹事長は首相批判を抑制して攻めきれなかった。
3日間の自粛期間を終えて始まった10日の記者会見。首相の発言で目立ったのは、隣に座る石破氏を意識したものだった。終盤には石破氏を一見して、こう切り出す場面があった。「石破さんが先ほど説明したことに政府の立場として反論させていただく」
憲法改正について石破氏は、戦力保持と交戦権を認めていない9条2項削除を求め「必要最小限だから戦力ではないというようなことは排していかないといけない」と主張。これに対して、首相は「(自衛隊は)必要最小限度の実力組織」との政府見解を示し、石破氏の案を批判した。
石破氏が創設を訴える「防災省」についても首相は否定。「災害が起こったときに、すべての大臣が防災担当相という自覚を持つことが大切。スピーディーに糾合できるのは首相だけだ」と語った。
石破氏への反論はしたが、今後3年間の政権運営については多くを語らず、慎重な言い回しが多かった。持論の憲法改正については必要性こそ強調したものの、秋の臨時国会を目指すと表明した改正案の提出時期は「総裁、党首として一定の目標を掲げなければいけないが、必ず、やらなければならないという指示ではない」とした。
社会保障については、「全ての世代が安心できる社会保障制度へと3年で改革を断行していく」と述べたものの、具体策は語らない。外交やアベノミクスでは6年間の「成果」を列挙したが、新機軸は打ち出さなかった。首相支持の自民党中堅議員は言う。「首相は過去のことを言っていたけど、そんなことはみんな分かっている」
国会議員票で圧倒的に優位に立ち、3選が有力視される中の「安全運転」。リスクをできるだけ抑えることで、ただ勝つだけではなく、「圧勝」を目指さなければいけないためだ。
首相は会見で勝敗ラインについて問われると、「与えられたルールの中で勝利を収めること。6年前、党員票では石破さんの半分だった。いわば私はチャレンジャー。一票でも増やしたい」と殊勝に答えた。
しかし、陣営が非公開で開いた…

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