25日の ドラフト会議で中日が根尾昴内野手(大阪桐蔭)の 交渉権を獲得した。 テレビカメラ約30台が見守る中、 根尾は藤原とともにその 瞬間を待った。 中日、 日本ハム、 巨人、 ヤクルトの …
25日のドラフト会議で中日が根尾昴内野手(大阪桐蔭)の交渉権を獲得した。 テレビカメラ約30台が見守る中、根尾は藤原とともにその瞬間を待った。中日、日本ハム、巨人、ヤクルトの4球団が競合し、中日の与田新監督が交渉権を引き当てた。緊張の面持ちを崩すことのなかった根尾だが、会見では「ホッとした。小さいころからテレビをつけたらドラゴンズの試合をやっていた。強いチームと思っていた」と安堵の表情を見せた。 岐阜出身の根尾は少年時代にドラゴンズジュニアに所属。「何か縁がある。これを大切にしてチームの一員として勝利に貢献したい。チームを勝利に導きたい」と力を込めた。中日には大阪桐蔭の先輩・平田がいることも心強く「練習のこととか、どういう考えでやっているか聞きたい」。さらに自身は遊撃手を希望している“二刀流”の継続については「コーチやスタッフと話しながら進めていきたい」とした。 投げては最速150キロの直球と切れ味するどいスライダーを操り、打っては高校通算32本塁打、内外野もこなすまさに万能型の選手。メンタルも強く、どんな状況でも冷静さを失わない。3度の甲子園優勝を経験した高校生活3年間を振り返った根尾は「意識の高い選手と3年間やってこれたのは人生の財産。これからの人生にも生きてくると思う」。西谷監督も「後輩やちびっ子に尊敬される選手になってほしい」とエールを送った。非凡な身体能力と明晰な頭脳を持ち合わせた逸材が、いよいよプロの舞台に羽ばたく。