西日本高速道路の 近畿の 一部路線で今年4~9月、 ETC(自動料金収受システム)搭載車の 利用者から、 通行料を二重徴収していた問題で、 同社は14日、 二重徴収した全利用者の 特定を進め、 通行料を返金すると発表した。 これまでは申告【社会】
西日本高速道路の近畿の一部路線で今年4~9月、ETC(自動料金収受システム)搭載車の利用者から、通行料を二重徴収していた問題で、同社は14日、二重徴収した全利用者の特定を進め、通行料を返金すると発表した。これまでは申告があった利用者にしか、返金していなかった。二重徴収が発生しないようシステム改修にも着手する。
西日本高速によると、二重徴収は、一部の出入り口に料金所がなく、高速道路上に料金所がある▽西名阪道▽南阪奈道▽阪和道▽近畿道▽堺泉北道――の5路線で、4~9月に少なくとも計196件起きた。
ETC利用者は出入り口のアンテナで交信して通行料を支払う。二重徴収は、ETC利用者が、ETCを使って高速に入った後、高速上の料金所で現金を支払い、出口でETCで課金された場合に発生。高速上で現金を払った利用者はシステム上では特定できず、申告があった利用者のみに返金していた。しかし、二重徴収された利用者が申告分だけで53人に上ったことから、5路線の全通行記録を1件ずつ調べ、全員に返金することにした。
西日本高速は「ETCの通行方法を注意喚起していたが、二重徴収が想定より多く、今回の対応を取ることにした」としている。
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