アメリカの トランプ大統領がＩＮＦ＝中距離核ミサイル全廃条約を破棄する考えを示したことについて、 ボルトン大統領補佐官が22…
アメリカのトランプ大統領がＩＮＦ＝中距離核ミサイル全廃条約を破棄する考えを示したことについて、ボルトン大統領補佐官が22日、ロシアのラブロフ外相などに直接、説明する見通しです。ただプーチン大統領も、かつて、米ロ両国だけがこの条約に縛られるのは不公平だという考えを示したこともあり、ロシア側の対応が注目されます。 アメリカのトランプ大統領は20日、冷戦時代の1987年にアメリカと旧ソビエトが調印し、ロシアが履行義務を引き継ぐＩＮＦ＝中距離核ミサイル全廃条約について、ロシアが守っていないとして破棄する考えを示しました。 アメリカのボルトン大統領補佐官は22日、モスクワでラブロフ外相などと会談する予定のほか、翌日にはプーチン大統領との会談も調整していて、政権としての方針を直接、説明する見通しです。 これに関連してロシアのリャプコフ外務次官は21日、「ロシアは厳格に条約を順守している」と反論し、アメリカを非難しました。 ただプーチン大統領は2007年に、「北朝鮮やインド、イランなど多くの国が条約で禁止されたミサイルを保有している」として、米ロ両国だけがこの条約に縛られるのは不公平だという考えを示したこともあります。また、当時の参謀総長も条約破棄も辞さない構えを見せたこともあり、ロシア側がボルトン補佐官との会談でどのような対応をするのか注目されます。
