[東京 20日 ロイター] – 午後3時の ドル/円は、 前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の 112円半ばだった。 朝方は株安への 警戒からリスク回避の 円買いが強まりドルは約3週間ぶりの 安値水準に
[東京 20日 ロイター] – 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の112円半ばだった。朝方は株安への警戒からリスク回避の円買いが強まりドルは約3週間ぶりの安値水準に下落したが、前引けにかけて株価が下げ幅を縮小すると買い戻しが入った。持ち直しの場面では国内輸入企業のドル買い/円売りも観測されたという。
前日の米国株市場で主要3指数が下落したことで、朝方は株安に対する警戒感が強かった。日産自動車 のカルロス・ゴーン会長の逮捕が株安地合いにどう影響を与えるかも注目され、午前8時半頃にドルは112.40円まで下落。10月30日以来の安値をつけた。
その後、同水準で切り返し、午前10時半頃にかけて112.66円まで上昇した。米国が22日に感謝祭、日本が23日に勤労感謝の日で休日となることもあり、仲値にかけて国内輸入企業のドル買い/円売りが通常より多めに持ちこまれたという。
午前中の取引で売り買いが一巡したこともあり、午後は112円半ばで一進一退となった。
市場には今月末の米中首脳会談の内容を見極めるまで方向感が出づらいとの見方もあるが、今晩発表される10月の米住宅着工件数を注目する向きもある。住宅関連指標に変調がみられれば「米国の利上げサイクルは終わりに近づきつつあるとの観測が台頭し、ドル売り材料になるかもしれない」(国内金融機関)という。
また、米感謝祭翌日の23日は年末商戦の始まりとされるブラックフライデーにあたり、その動向に関心を寄せる声も出ている。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 112.52/54 1.1446/50 128.84/88
午前9時現在 112.44/46 1.1450/54 128.81/85
NY午後5時 112.54/57 1.1451/55 128.91/95
(為替マーケットチーム)