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南シナ、人権巡り対立浮き彫り

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【ワシントン高本耕太】 貿易摩擦で対立が激化するなか、 米中は9日、 閣僚級による2回目の 外交・ 安全保障対話をワシントンで開いた。 双方は対話の 枠組みを活用して緊張緩和を目指したもの 、 逆に南シナ海や人権などで応酬となり、 対立が改めて浮き彫りになった。
【ワシントン高本耕太】貿易摩擦で対立が激化するなか、米中は9日、閣僚級による2回目の外交・安全保障対話をワシントンで開いた。双方は対話の枠組みを活用して緊張緩和を目指したものの、逆に南シナ海や人権などで応酬となり、対立が改めて浮き彫りになった。
会合には、米国からポンペオ国務長官とマティス国防長官、中国から楊潔篪(ようけつち)共産党政治局員と魏鳳和(ぎほうわ)国務委員兼国防相がそれぞれ参加した。
終了後に記者会見したポンペオ氏によると、米側は中国による人工島を使った南シナ海の軍事拠点化について懸念を表明し、力による現状変更をやめ国際法を順守するよう求めた。また中国が台湾との国交断絶を関係国に働きかけている問題や、新疆ウイグル自治区など中国国内の人権問題を指摘した。
これに対し中国側は、人工島施設は大半が「民生利用目的」と強調したうえで、米軍が同海域で中国をけん制するため実施している「航行の自由」作戦を中止するよう要求した。また、台湾については、中国の不可分の領土とする「一つの中国」原則が核心的利益であると改めて指摘し、武器供与などで台湾支援策を強めるトランプ政権をけん制した。
北朝鮮問題では、非核化に向けて国連安全保障理事会の制裁決議を厳格に履行することを確認した。
ポンペオ氏は両国の緊張関係について「中国との冷戦も(中国に対する)封じ込め政策も追求していない」と述べた。楊氏も「米中関係が健全で安定していることは両国だけでなく世界の利益となる」と応じ、双方が関係改善に前向きな姿勢を示した。
会合は2017年6月以来2回目。
一、米国は中国による南シナ海の軍事拠点化について懸念を表明。
一、中国は人工島施設は大半が「民生利用目的」と強調。「航行の自由」作戦中止を要求。
一、米国は中国が台湾との国交断絶を働きかけている問題を指摘。
一、中国は台湾が中国の不可分の領土と指摘。
一、北朝鮮の非核化に向け制裁決議の厳格な履行を確認

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