Домой Japan Japan — in Japanese 新型コロナウイルス感染状況 後遺症が怖い? コロナはただの風邪?

新型コロナウイルス感染状況 後遺症が怖い? コロナはただの風邪?

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お盆に入り8月も中旬となりましたが、状況はこれまでとそれほど変わらない印象です。
下記が現在最新の厚労省HPからのデタです。
死亡者数の推移は、1日数人upというペースで大きく変化がない印象です。
6月以降、増加ペースは緩いままです。
重症者数は171名と漸増傾向にありますが、全国のICUベット数を考えれば絶対数としてそれほど多い数字ではないことは明らかです。
東京都の重症者数は22名と、実はほとんどここのところ変化がありません。
東京以外 …

お盆に入り8月も中旬となりましたが、状況はこれまでとそれほど変わらない印象です。 下記が現在最新の厚労省HPからのデタです。 死亡者数の推移は、1日数人upというペースで大きく変化がない印象です。 6月以降、増加ペースは緩いままです。 重症者数は171名と漸増傾向にありますが、全国のICUベット数を考えれば絶対数としてそれほど多い数字ではないことは明らかです。 東京都の重症者数は22名と、実はほとんどここのところ変化がありません。 東京以外の大都市で感染した高齢者が漸増したことから、全国的には重症者数が漸増している状況と思います。 少なくとも言えることとしては、6月の終わり、もしくは、7月の上旬から「第二波」「感染爆発」と騒いでいるような状況にはなっていないということです。 繰り返しになりますが、重症化のリスクが高いのは高齢者や免疫力の低下した方のみで(CDC報告、65歳以上の死亡率1.3%、50歳未満0.05%)、大多数の方にとってこのウイルスは風邪かそれ以下の症状しか出さないものです。 つまり、インフルエンザや夏風邪を起こすウイルスと比較して、それほど大きく変わるものではないのです。 先日、コメントで、新型コロナウイルスに感染したあとの後遺症に悩んでいる人が多いので死亡数や重症者数だけを見て甘く見てはいけない、というご意見をいただきました。 このご意見は全く正しくてその通りなのですが、敢えて私は言いたいと思います。 皆さんがこれまで付き合ってきた風邪も同じような後遺症を起こし得ることは御存じですか?と。 感冒の原因となるウイルス感染が何等かの後遺症を残すことは特別なことではありません。 たとえば、肺炎。 インフルエンザや、RSウイルス、アデノウイルスなど、一般的なウイルス性感冒を起こす各種ウイルスも、肺炎を起こします。 他の種類のコロナウイルスも肺炎を起こしますね。 また、細菌や真菌なども肺炎を起こします。 肺炎というのは怖い病気で、原因が何にせよ、重症の肺炎となると肺機能の低下を来すことがあります。 つまり、これまで誰もあまり意識していなかったのでしょうが、肺炎を起こす原因は今までも、これからも、新型コロナがあろうとなかろうと、我々の周囲に常に存在しているのです。 ちなみに、今回の新型コロナウイルスによる肺炎と、その他の要因による肺炎の死亡率はそう変わらないことが示されております。 また、次に髄膜炎ですが、これもインフルエンザや、エコーウイルス、コクサッキーウイルスなど、一般に感冒を起こすウイルスが髄膜炎を起こします。 髄膜炎が起きれば、当然、その程度によっては脳脊髄の神経細胞に障害を残し得るので、後遺症を残します。 つまり、これも肺炎と同じく、新型コロナに特別なことではありません。 また、私は脳神経系の専門施設で働いておりますが、新型コロナが国内で蔓延して以来、年始から今に至るまで、一人も新型コロナが原因の髄膜炎患者の入院はありません。 つまり、国内で新型コロナウイルスで髄膜炎が報告された例というのは、いまだに非常に稀なことだと思います。 我々はこういったウイルスが常に流行する社会に生きています。 夏風邪や冬の風邪、そしてインフルエンザ。 どれも我々が慣れてしまっているので、あまり話題にもなりませんが、 いずれも新型コロナウイルスで報告されているような後遺症を起こし得るウイルスです。 そして、インフルエンザ以外は特別な治療薬やワクチンはありません。 嗅覚障害についてはどうでしょうか? 私個人の話になりますが、昨年ひどい夏風邪を引いた後、1-2か月間ほとんど嗅覚が消失しました。 当時は38℃程度の発熱が続き、鼻閉、副鼻腔炎を来たし、急性期の症状が収まったあとも1-2ヵ月程度、ほとんど臭いが分かりませんでした。 その後次第によくなりましたが、ただの夏風邪だと思っていたのにえらいことになったなと思ったものです。 嗅覚障害を起こすというのも、これもやはり新型コロナウイルスに特別なことではないのです。 嗅覚障害の原因としてウイルス性の感冒が多くを占めるというのは、耳鼻科では常識的な話です。 結局、肺炎や髄膜炎、嗅覚障害など、これらの病態を原因とした後遺症については、これまでに存在した感冒ウイルスのいずれもが起こし得るもので、新型コロナに特別なものではないのです。 感冒ウイルスが引き起こしうる後遺症があまり広く知られていなかっただけでしょう。 今回、圧倒的に異なるのは話題性です。 「新型コロナウイルス」として特級の話題性があったことで、メディアが連日報道し、 これらが後遺症として取り上げたことで広く知られるに至ったのです。 ウイルス性感冒の起こし得る後遺症が知識として広まったこと自体は良いことだと思いますが、 これらが新型コロナウイルスに特別な後遺症と勘違いして、不安に陥るのはナンセンスと思います。 また、不安を煽るのもよくありません。 「新型コロナはただの風邪だ」と言うと叩かれるようなのですが、私はこの主張はある意味間違っていないと思います。 新型コロナが怖くないというのではなく、実はただの風邪も怖いもので、高齢者や免疫力が低下している方にとっては致命的になりうるものだということです。 ただの風邪だけどされど風邪、感染力が強く流行りやすい風邪、が蔓延しているということです。 毎回繰り返しになりますが、 「高齢者や免疫力が低下している方に、感染を広げない」 これが最も重要です。 続 誰も教えてくれない脳と医療の話/R&M ¥398 Amazon.

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