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ウクライナに物資を ポーランド在住の日本人女性が「架け橋」に

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ロシアによる侵攻が続くウクライナを支援しようと、神奈川県鎌倉市出身でポーランド在住の吉田祐美さん(27)を中心としたボランティアのメンバーが、隣国のウクライナに支援物資を届ける活動を始めた。現地にいる人から必要な物資を聞き取って直接供給している。吉田さんは「『ウクライナのために何かしたい』と思っている方は寄付を」と呼びかけている。
 活動の中心となっているのは、ポーランド南部のク …

ロシアによる侵攻が続くウクライナを支援しようと、神奈川県鎌倉市出身でポーランド在住の吉田祐美さん(27)を中心としたボランティアのメンバーが、隣国のウクライナに支援物資を届ける活動を始めた。現地にいる人から必要な物資を聞き取って直接供給している。吉田さんは「『ウクライナのために何かしたい』と思っている方は寄付を」と呼びかけている。 活動の中心となっているのは、ポーランド南部のクラクフに拠点を置き、日本と同国の架け橋として情報発信や翻訳、企業進出サポートなどの事業をしている有限会社「ASAGAO」。吉田さんが代表を務める同社に加え、ポーランド在住の邦人やウクライナ避難民ボランティアなど約10人の協力で実現した。 吉田さんらが「ポーランドの企業としてできることはないか」と考えていたところ、日本国内から「現地の方の手元に、寄付がすぐ届いたとわかるような方法はないか」と問い合わせがあったこともあり、物資の直接支援を決めた。6日に募金を始め、11日時点で96万円以上集まっている。 現地の最新情報に対応するため、ウクライナにいる人や支援団体に必要な物資をヒアリングした。7日に寄付金を元に第1弾としてモバイルバッテリーや寝袋、衣類などを購入し、8日に首都キエフに向けて発送した。物資はクラクフに避難している人がウクライナ国境まで運び、国境から先は女性や子どもを国外退避させるために活動しているウクライナ人有志らが、生活必需品が著しく不足しているとされるウクライナ東部などへ届けている。 吉田さんは大学生だった2014年、国際関係学を学ぶためポーランドに留学。ポーランドの豊かな自然や国民性に魅力を感じ、現地で会社を興すことになった。大学院に通うため一時帰国したが、その後は再びポーランドに住んでいる。ウクライナには西部のリビウを訪れたことがあり、「芸術的な都市だと感じた」という。ロシアの侵攻には「たくさんの人が生活基盤を失い、いつ正常に戻るかわからない。今回の侵攻は誰にとってもメリットがないし、理不尽だ」と憤る。 ポーランドでは国内に避難した人の支援で精いっぱいで、ウクライナにいる人にまで手が回っていないという。吉田さんは「日本で『何かしたいがどうしたらいいかわからない』と思っている方がいれば寄付をいただき、責任を持って現地に届けたい」と話している。 同社は口座への振り込みで寄付を募っている。寄付金額や使用用途などは同社のホームページ(HP)で日々更新しており、輸送状況などはフェイスブックやインスタグラムで公開している。詳細は同社のHP(https://news.

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