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健康保険証がなくなる… マイナンバー保険証導入の現場では

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「保険証を廃止されたら困る」
「カード1枚で事足りるなら便利」
現在使われている健康保険証を再来年秋ごろをめどに原則廃止し、マイナンバーカードと一体化した形に切り替える方針とのニュースが流れると、SNS上では賛否両論が沸き起こりました。
マイナンバーカード、すでに導入されている医療現場ではどのように使われているのでしょうか。
一方で、利用や導入が進まない現場の実情は。
「マイナ保険証」導入した病院では
早期に導入して積極的に利用を促してきた病院では少しずつ利用者も増えてきています。
去年 に設備を導入した山形県酒田市の「日本海総合病院」の窓口には、顔認証付きのカードリーダーが設置されています。
ここに自分のマイナンバーカードを置いて顔が見えるようにすると、カードの顔写真との照合による本人確認が自動で行われます。
そして、過去の特定健診の結果や、薬の情報を医療機関に提供することに同意するかしないかを選択すると、受け付けを済ませることができます。
顔認証の代わりに、暗証番号でも本人確認を行うことができるということです。
マイナンバーカードを使って診察の受け付けをしていた女性に声をかけてみると。
80歳女性
「取得して初めてマイナンバーカードを使いましたが、簡単でした。暗証番号は忘れがちですが、顔認証があってよかったです」
市役所に行ったらカードの申請を促され、利用はこの日が初めてとのこと。
暗証番号を忘れて困ったなと思ったら、顔認証での本人確認ができて楽だったと話していました。
病院内ではマイナンバーカードの申請を受け付ける市の出張窓口も定期的に設けられ、取材した今月 も患者が次々に訪れて説明を受けたあと、カードの申請をしていました。
カードの申請に訪れた73歳の男性にも聞いてみると。
73歳男性
「保険証がいずれ一元化されるというニュースを聞いて申請に来ました。何枚もカードを 持つより1枚になっていいと思いますが、セキュリティーはしっかりしてもらいたいと思います」
マイナンバーカードで一元化される個人情報の管理は厳重にしてほしいとの意見でした。
病院では院内のデジタル掲示板で案内したり、窓口でカードの利用を確認したりして、積極的に利用を呼びかけていて、運用開始から1年8か月余りでカードの利用は約440件あり、今月に入ってからは 10件以上の日もあるということです。
島貫隆夫 病院長
「病院の業務の効率化につながり患者も医療に参画できる非常に便利な仕組みなので、積極的に取り入れています。カード自体が普及しないと利用が進まないので、市とも連携して進め、患者側にも意義を認識して使ってもらいたい」 導入は全国で約30% 導入後も使われない現場も
一方、マイナンバーカードを保険証として利用するために必要な設備を導入し、運用を開始した全国の医療機関や薬局(※導入対象の施設)は今月 時点で全体の33.

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