飛び込みの男子高飛び込みで銀メダルを獲得した17歳の玉井陸斗選手。「自分がやってきたことを信じる」と苦手としていた技での…
飛び込みの男子高飛び込みで銀メダルを獲得した17歳の玉井陸斗選手。
「自分がやってきたことを信じる」と苦手としていた技での大きなミスから気持ちを切り替え会心の演技で巻き返し、目標としてきた日本の飛び込み界で初めてのメダルをつかみました。
(スポーツニュース部 記者 松山翔平)
課題は後ろ向きに回転する技
キレのある回転力と正確な入水を持ち味に、 の世界選手権での銀メダル獲得など、14歳で出場した東京オリンピック以降、実績を積み上げてきた玉井選手。
目標とするオリンピックでのメダル獲得へ、課題としてきたのが後ろ向きに回転する技でした。
特に、後ろ向きに踏み切って3回転半回る『207B』、それに前向きで踏み切って後ろに3回転半回る『307C』という、難度の高い2つの技の完成度に不安を抱えてきました。 後ろ向きに踏み切って3回転半回る『207B』
玉井陸斗 選手
「後ろ向きに回るので、景色があまり見えない。その中で自分の感覚がいちばん大事になってくるが、試合でうまくいかないことが多かった。この苦手意識をなくして技を決めきることがメダルに近づくことになる」
滞空時間を長くするための踏み切りの改善や、空中感覚を養うトランポリンを使ったトレーニングなど、技の安定感を高める練習を重ね「練習でもうまくいく本数が増えてきた」と自信をつけていきました。
馬淵崇英コーチも、その実力に太鼓判を押してパリの舞台に立たせました。 馬淵崇英コーチ
「メダルを目指さなくても手が届く位置に到達している。挑戦ではなく、平常心を持ってやればメダルは取れるという話を陸斗にはしてきた。そうすればプレッシャーも感じることなくやれる」 決勝 苦手な技で高得点
そして日本飛び込み界初のメダル獲得に挑んだ決勝。 2回目の演技
玉井選手は2回目の演技。
「流れを作るうえでも重きを置いていた」と、苦手だった『207B』で、キレのある回転からきれいに入水を決め、95.