アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は金融政策を決める会合を開き、18日、0.5%の利下げを決定したと発表しました。利下…
アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は金融政策を決める会合を開き、 、0.5%の利下げを決定したと発表しました。利下げ幅は通常の2倍で労働市場が一段と減速するリスクを踏まえ、大幅な利下げに踏み切りました。利下げは4年半ぶりで、FRBの金融政策は大きな転換点を迎えました。
FRBは までの 間、金融政策を決める会合を開き政策金利を0.5%引き下げることを決めました。
これによって、政策金利は、4.75%から5%の幅になります。
利下げは 、新型コロナの感染拡大で株価の急落などに対応するため臨時の会合で利下げを決めたとき以来、4年半ぶりです。
記録的なインフレを抑えこむため異例の利上げを続け、その後も高金利を維持してきたFRBの金融政策は大きな転換点を迎えました。
会合後の記者会見でFRBのパウエル議長は「私たちの過去1年間の忍耐強いアプローチが実を結び、インフレ率が持続的に2%に向かっているという自信を強めている」と述べました。
また今回、大幅な利下げに踏み切った理由についてパウエル議長は、雇用の伸びが鈍化するなど労働市場の減速を踏まえたものだという考えを示したうえで「おくれをとらないというわれわれの決意の表れだと思う。これは大きな行動だ」と述べました。
今回の会合では、会合の参加者19人による政策金利の見通しも示されました。
それによりますと、ことし・ 末時点の金利水準の中央値は4.4%で前回 の想定より0.7ポイント引き下げられました。
年内残り2回の会合であわせて0.5%の利下げが行われる想定となっています。
1回の利下げ幅を通常の0.25%とすると、年内にあと2回の利下げが行われる予測です。
経済を悪化させずに今後、2%の物価目標を実現できるかが課題となります。
「インフレ率 持続的に2%に向かっている」
FRBのパウエル議長は、会合後の記者会見で「高いインフレは特に食料、住宅などの必需品のコストの上昇に対応できない人々にとって購買力を低下させ、大きな苦痛をもたらしてきた。私たちの引き締め的な金融政策は需要と供給を回復させ、インフレ圧力を緩和させた。過去1年間の忍耐強いアプローチが実を結び、インフレ率が持続的に2%に向かっているという自信を強めている」と述べました。「雇用統計の数字 すべてを考慮に入れて決断」
会合後の記者会見で0.5%という大幅な利下げを決めた理由について「前回の会合以降多くのデータが発表され、 と の雇用統計、2つの物価についての統計があった。雇用統計の数字は人為的に高めの数字が出て修正されるかもしれない。私たちはこれらすべてを考慮に入れてどうすべきかを考えて、経済にとって国民にとって正しい結論に達して決断を下した」と述べました。「おくれをとらないというわれわれの決意の表れ」
会合後の記者会見で0.5%の大幅な利下げに関連して「後手に回っているとは思っていない。これはタイムリーな判断で、おくれをとらないというわれわれの決意の表れだと思う。これは大きな行動だ」と述べました。「任務が完了したと言える状況ではない」
会合後の会見で記者からインフレに対する勝利宣言なのかと問われたのに対して、否定したうえで、「私たちの目標はインフレ率を持続的なペースで2%まで下げることだ。近づいてはいるものの、2%ではない。任務が完了したと言える状況ではない」と述べました。「誰も今回の利下げを新しいペースだとは見ていない」
記者から大幅な利下げを決めた理由について尋ねられ、「他の多くの中央銀行が政策金利を引き下げるなか、われわれは利下げを辛抱強く待った。その忍耐強さがインフレ率が持続的に2%に向かっているという自信になった。誰も今回の利下げを新しいペースだとは見ていない」と述べ、0.