Array
ソニーの映像制作者向けクラウド、Ci Media Cloudは、これまでカメラからの素材アップロードや素材共有、アーカイブなどで利用されてきたが、昨今はノンリニアツールと直接連携する拡張機能を提供することで、編集作業とクラウドが直結できるようになってきている。
これまでAdobe Premiere ProやAVID用拡張機能を提供してきたが、 にはDaVinci Resolve Studio用が公開された。利用は無料だが、DaVinci Resolve側は有償版のStudio 19.1以上が必要となる。
DaVinci Resolveの開発元であるBlackmagic Designでも専用のクラウドサービス「Blackmagic Cloud」が用意されており、カメラアプリ「Blackmagic Camera」などを使ってオンラインで撮影画像をアップロードできる。もちろんそれがDaVinci Resolveとも連携するわけだ。
一方Ci Media Cloudは、ソニー製のカメラからのオンラインアップロードに対応するのが最大の特徴だ。これがDaVinci Resolveとワークフロー連携できることになった。
DaVinci Resolveは、カラーグレーディングが強い事から映画制作でよく使われているイメージだが、昨今はNHK報道がメインNLEとしてこの から導入するなど、放送番組分野でも広がりを見せている。この拡張機能を使う事で何ができるのか、試してみた。
従来とは異なる連携スタイル
Ci Media Cloudの拡張機能が提供しているのは、Ci上のクリップをDaVinci Resolve上で扱えるようにしたり、Ci上でクリップに添付したコメント情報を共有したりすることだ。
これまでDaVinci Resolveでは、サードパーティー製のアノテーションツールとして、Dropbox Replayと連携できた。一方Ciの場合は、素材ストレージとアノテーションツールが一体となっているところがメリットだ。その点ではBlackmagic Cloudに近い。Blackmagic Cloudは、以前動作検証しているので、Continue reading...