東日本大震災で大きな被害に遭った岩手県釜石市で５日、津波発生時の避難を想定して市街地から高台の寺に向かって走る「韋駄天競走」が開かれた。津波の教訓を伝え、住民に避難意識を根付かせるためのイベントで、今年で４回目。参加した男女約１４０人が坂道を一気に駆け上った。 震災時に約３メートルの津波が到達した場所からスタート。長さ２８６メートル、高低差約３０メートルのコースで、避難場所に指定されている高台の仙寿院を目指した。男女別や親子連れなどの６部門に分かれた参加者は、住民らがコース沿いから声援を送る中、１位の福男や福女の座を懸命に争った。
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