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相模原殺傷:殺人罪などで植松容疑者を起訴 横浜地検

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相模原市の 障害者施設「津久井やまゆり園」 で2016年7月に起きた殺傷事件で、 横浜地検は24日、 殺人容疑などで送検された元同園職員、 植松聖(さとし)容疑者(27)を、 入所者19人に対する殺人罪、 入所者24人に対する殺人未遂罪などで起訴した。 今月20日までの 鑑定留置で、 自分を特別な存在と思い込む「自己愛性パーソナリティー障害」 との 鑑定結果が出ており、 地検は刑事責任を問えると判断した模様だ。
相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月に起きた殺傷事件で、横浜地検は24日、殺人容疑などで送検された元同園職員、植松聖(さとし)容疑者(27)を、入所者19人に対する殺人罪、入所者24人に対する殺人未遂罪などで起訴した。今月20日までの鑑定留置で、自分を特別な存在と思い込む「自己愛性パーソナリティー障害」との鑑定結果が出ており、地検は刑事責任を問えると判断した模様だ。
起訴状などによると、植松被告は16年7月26日午前2時ごろ、同園の窓ガラスを割って侵入。入所者らを刃物で次々刺すなどし、19人を殺害、24人に重軽傷を負わせたほか、現場にいた当直職員5人を結束バンドで縛るなど拘束したとされる。園に侵入した建造物侵入と包丁など5本を所持した銃刀法違反の罪でも起訴された。殺害された被害者の数は刃物による事件では戦後最悪とみられる。
植松被告は事件直後に神奈川県警津久井署に出頭。調べに「全員殺すつもりでやった」と一連の容疑を認める一方、「障害者は不幸をつくる人たちだ」などと、障害者を差別し、自身の殺傷行為を正当化する主張を繰り返したとされる。
地検は16年9月から鑑定留置し、約5カ月間にわたり、事件当時の植松被告の精神状態や薬物の影響などを調べた結果、「自己愛性パーソナリティー障害」と診断されたという。人格障害の一つだが、一般的に物事の善悪を判断して行動をコントロールすることは可能とされる。
植松被告は16年2月に衆院議長公邸に持参した手紙に、障害者の殺害計画を記しており、事件はほぼこの計画通りに実行された。計画性が高く、供述にある程度一貫性がある点なども、責任能力を判断する上で考慮されたとみられる。【村上尊一、藤沢美由紀】

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