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コラム:FBI長官の解任劇、疑惑がもたらす市場リスク

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Gina Chon[ワシントン 9日 ロイター BREAKINGVIEWS] – トランプ米大統領による、 テレビ番組さながらの 解任劇は、 投資家に新たな難問を突き付けている。 米連邦捜査局(FBI)の コミー長官を9日、 まるで自身が司会を務めていたリアリティー番組「アプレンティス」 の 一般参加者であるかの
Gina Chon [ワシントン 9日 ロイター BREAKINGVIEWS] – トランプ米大統領による、テレビ番組さながらの解任劇は、投資家に新たな難問を突き付けている。米連邦捜査局(FBI)のコミー長官を9日、まるで自身が司会を務めていたリアリティー番組「アプレンティス」の一般参加者であるかのように、クビにしたのだ。 疑惑に満ちた解任のタイミングは、法の支配が脅かされている可能性を示しており、これまで市場を押し上げてきた減税などの政策についても再評価が必要になるだろう。 コミー長官が昨年11月の米大統領選の投票日直前に、民主党のヒラリー・クリントン候補の電子メール問題を捜査中だと公表したことは、トランプ氏の勝利に貢献したとみられている。 トランプ大統領が、過去4年間FBIを指揮してきた同氏を称賛しても不思議はない。トランプ氏は、コミ―長官の行動を「勇気あるもの」と評価した。興味深いことに、同じ行動が、今は解任の理由として挙げられている。 クリントン氏への捜査を訴追せず終結させる判断をコミ―長官が自ら下したことは誤りだったとする、新任の司法副長官による判断を根拠に、セッションズ司法長官がコミー氏の解任を大統領に進言した。ホワイトハウスはまた、民主党議員が以前、コミ―長官についてメール問題の取り扱いで批判したことも解任理由として挙げている。 マイケル・フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が駐米ロシア大使との接触に関して政府に虚偽の説明をし、ロシアから脅迫されかねなかったと、サリー・イエーツ前司法長官代行が上院公聴会で証言した翌日に、今回の解任劇が起きた。 コミー長官自身も先週の議会証言で、ロシアが米大統領選に介入したとの疑惑や、トランプ陣営とのなれ合いの可能性について捜査していると証言していた。 [ワシントン 9日 ロイター BREAKINGVIEWS] – トランプ米大統領による、テレビ番組さながらの解任劇は、投資家に新たな難問を突き付けている。米連邦捜査局(FBI)のコミー長官を9日、まるで自身が司会を務めていたリアリティー番組「アプレンティス」の一般参加者であるかのように、クビにしたのだ。 疑惑に満ちた解任のタイミングは、法の支配が脅かされている可能性を示しており、これまで市場を押し上げてきた減税などの政策についても再評価が必要になるだろう。 コミー長官が昨年11月の米大統領選の投票日直前に、民主党のヒラリー・クリントン候補の電子メール問題を捜査中だと公表したことは、トランプ氏の勝利に貢献したとみられている。 トランプ大統領が、過去4年間FBIを指揮してきた同氏を称賛しても不思議はない。トランプ氏は、コミ―長官の行動を「勇気あるもの」と評価した。興味深いことに、同じ行動が、今は解任の理由として挙げられている。 クリントン氏への捜査を訴追せず終結させる判断をコミ―長官が自ら下したことは誤りだったとする、新任の司法副長官による判断を根拠に、セッションズ司法長官がコミー氏の解任を大統領に進言した。ホワイトハウスはまた、民主党議員が以前、コミ―長官についてメール問題の取り扱いで批判したことも解任理由として挙げている。 マイケル・フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が駐米ロシア大使との接触に関して政府に虚偽の説明をし、ロシアから脅迫されかねなかったと、サリー・イエーツ前司法長官代行が上院公聴会で証言した翌日に、今回の解任劇が起きた。 コミー長官自身も先週の議会証言で、ロシアが米大統領選に介入したとの疑惑や、トランプ陣営とのなれ合いの可能性について捜査していると証言していた。

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