「滝沢馬琴」 などの 歴史小説を執筆し、 文化勲章を受章した作家の 杉本苑子（すぎもと・ その こ）さんが５月３１日午前５時３０分、 老衰の ため静岡県熱海市の 自宅で死去した。 ９１歳だった。 葬儀は近親者で営まれ、 後日、 お別れの 会を行う予定。 〔写真特集〕追悼2017～ムッシュ
「滝沢馬琴」などの歴史小説を執筆し、文化勲章を受章した作家の杉本苑子（すぎもと・そのこ）さんが５月３１日午前５時３０分、老衰のため静岡県熱海市の自宅で死去した。９１歳だった。葬儀は近親者で営まれ、後日、お別れの会を行う予定。
〔写真特集〕追悼2017～ムッシュかまやつさん、藤村俊二さん、松方弘樹さん～
東京都生まれ、文化学院卒。サンデー毎日の懸賞小説に入選したのを機に、故吉川英治に師事した。濃尾平野で難事業「宝暦治水」に挑む薩摩藩士を主人公にした「孤愁（こしゅう）の岸」で１９６３年に直木賞を受賞した。 豊かな歴史知識を生かし、古代から近代まで幅広い時代の人物群像を独自の視点で取り上げた長短編小説、歴史読み物、紀行などを精力的に発表。南総里見八犬伝の作者を題材にした「滝沢馬琴」で７８年に吉川英治文学賞、蘇我氏と藤原氏の権力争いを描いた「穢土荘厳（えどしょうごん）」で８６年女流文学賞を受賞した。 他の作品に、８５年放送のＮＨＫ大河ドラマ「春の波濤（はとう）」の原作となった「マダム貞奴」「冥府回廊」、世阿弥を描いた「華の碑文」、紫式部の生の軌跡を描いた「散華」など。古希を迎えてからも「悲華水滸伝」などを刊行した。 ９５年文化功労者。２００２年文化勲章。（2017/06/02-19: 12） 関連ニュース
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