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人工繁殖で2羽がふ化 19年ぶり

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富山市ファミリーパーク(富山市)と環境省は18日、 国の 特別天然記念物で絶滅の 危機にあるニホンライチョウの 人工繁殖事業でひな2羽がふ化したと発表した。 人工繁殖の ふ化としては、 1998年の 大町山岳博物館(長野県大町市)以来、 19年ぶり。 環境省と日本動物園水族館協会が実施する事業としては初。
富山市ファミリーパーク(富山市)と環境省は18日、国の特別天然記念物で絶滅の危機にあるニホンライチョウの人工繁殖事業でひな2羽がふ化したと発表した。人工繁殖のふ化としては、1998年の大町山岳博物館(長野県大町市)以来、19年ぶり。環境省と日本動物園水族館協会が実施する事業としては初。
同パークによると、ひなは17日午後11時15分と同41分にふ化した。いずれも体長約6・5センチで、体重は17・1グラムと15・6グラム。性別は不明で、2羽とも「ピッピッ」と鳴き声を上げ元気に動いているという。
ニホンライチョウは北アルプスや南アルプスなどの高山帯に生息。生息環境の悪化から近年は2000羽以下に減少し、環境省レッドリストでは絶滅危惧1B類に分類される。
今回の環境省などの人工繁殖事業では、北アルプス・乗鞍岳で卵計22個を採取。成鳥に育った14羽(雄11羽、雌3羽)を近縁種の飼育経験がある同パークと大町、上野動物園(東京都台東区)の3園で分散飼育し、今春から各園で交配を試みた。
富山市ファミリーパークの石原祐司園長は記者会見で「よくぞ生まれてきてくれた。一つの通過点でライチョウの種の保存に向けて頑張っていきたい」と喜びを話した。【青山郁子、上野宏人】

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