陸上の 男子100メートルで日本選手初の 9秒台をマークした桐生祥秀選手が、 歴史的な記録達成から一夜明けた10日、 報道陣に対して「100分の 1秒…
陸上の男子100メートルで日本選手初の9秒台をマークした桐生祥秀選手が、歴史的な記録達成から一夜明けた10日、報道陣に対して「100分の1秒でも速く走りたい」と話しました。 東洋大学4年生で21歳の桐生選手は9日、福井市で日本学生対校選手権の男子100メートル決勝に出場し、日本選手初の9秒台となる9秒98をマークしました。 歴史的な記録の達成から一夜明けた10日、桐生選手は男子200メートルに出場する予定でしたが、コンディションが整わないなどとして欠場し、チームメ-トのレースを応援していました。 そして、閉会式のあと、チームメートから9秒台にちなんで9回胴上げされ、大学生最後の大会を笑顔で締めくくっていました。 また、報道陣の取材に応じ、友人などから400件近いメッセージが届いたことを明かし、「リオデジャネイロオリンピックのリレーで銀メダルを獲得した時より多かった。一つ一つ返信しているうちに寝てしまった」と話しました。 日本陸上競技連盟によりますと、9日のレースで桐生選手は100メートルをふだん48歩で走るところ47.3歩で走り、ストライドが大きくなっていたことがわかりました。 これについて桐生選手は「足の状態が不安定だったので、スタートのブロックを蹴ることを意識せず、得意の中盤の走りを意識したことがよかった。伸びていると感じた」と話していました。そのうえで、「やっぱり陸上が好きだと思ったし、1番でいたいと思っている。100分の1秒でも速く走りたい。きのうの走りでさらにピッチが速くなればタイムは更新できると思う」と自信を示していました。