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北朝鮮による拉致被害者の家族が、アメリカへ出発 米朝会談前に働きかける

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「親世代もそんなに時間はない。 今回が最後の 訪米にしたい」
朝日新聞社提供
米朝首脳会談を前に、米政府関係者への要請のため訪米する横田拓也さん(中央)ら=2018年4月30日午前、千葉・成田空港、清水大輔撮影
6月初めまでに予定される米朝首脳会談を前に、北朝鮮による拉致被害者の家族らが30日、問題解決への協力を米政府関係者らに訴えるため米国に向けて出発した。横田めぐみさん(拉致当時13)の弟拓也さん(49)は成田空港で取材に応じ、「40年間、救いを待ち続ける拉致被害者や家族の痛みを肌で感じてもらえるよう訴えていきたい」と語った。体調不良で入院した父滋さん(85)を念頭に、「親世代もそんなに時間はない。今回が最後の訪米にしたい」とも話した。
27日の南北首脳会談では、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領に、日本との対話姿勢を示したとされる。拓也さんはこのことについては「被害者全員をかえすという言葉なしには、評価できない」と話した。
拓也さんは、北朝鮮が「死亡」などとしている拉致被害者や、拉致の可能性が否定できない特定失踪者らについて「生存している」と北朝鮮に表明させた上で、いつまでに帰国させるか約束させることが必要だと強調。トランプ米大統領には、金氏との会談で「核・ミサイル問題だけでなく、拉致の解決がなければ許さないという姿勢を突きつけてほしい」と語った。その上で、日朝間の対話について「そうした約束がなければ『対話のための対話』で終わる」と釘を刺した。(清水大輔)
(朝日新聞デジタル 2018年04月30日 12時45分)

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