環境省は10日、 大阪府八尾市の 民家で中国製の 家電製品の 段ボール箱から、 強毒性の 外来種ヒアリ1匹の 死骸が見つかったと発表した。 今年に入り国内でヒアリが見つかったの は初めてで、 民家で見つかったの も初の ケース。
環境省は10日、大阪府八尾市の民家で中国製の家電製品の段ボール箱から、強毒性の外来種ヒアリ1匹の死骸が見つかったと発表した。今年に入り国内でヒアリが見つかったのは初めてで、民家で見つかったのも初のケース。
同省によると、ヒアリが見つかったのは4月上旬に中国広東省の工場で梱包(こんぽう)された段ボール箱。コンテナ貨物船で同月中旬に大阪港へ陸揚げされ、同府泉佐野市の倉庫で保管後、八尾市内の小売店で販売されていた。今月9日に商品を買った人が自宅で箱を開けたところ、中に女王アリとみられる体長約7~8ミリの死骸1匹を見つけ、輸入業者を通じて通報した。
ヒアリが見つかった箱はビニールテープで梱包され、中国の工場で混入した可能性が高いとみられる。他の製品にも混入していないか、業者を通じて確認を急いでいる。
ヒアリは昨年5月に兵庫県尼崎市で国内初の侵入が確認され、11月までに12都府県で26件が確認された。これまでは港湾内のコンテナなどから見つかるケースがほとんどだった。環境省の担当者は「もし箱の中で見つけたら殺虫剤で駆除し、素手でさわらないように」と話している。【五十嵐和大】