【1月23日 時事通信社】シリア内戦の収拾に向けたアサド政権と反体制派の和平協議が23日、カザフスタンの首都アスタナで2日間の日程で始まった。協議は政権の後ろ盾であるロシアと反体制派を支援するトルコが仲介。ロシアなどは昨年12月末に発効した停戦を維持させ、国連仲介による今後の協議につなげることを目指す。 シリアでは停戦入り後も首都ダマスカス郊外で政権側の攻撃が続いた。AFP通信によれば、反体制派のスポークスマンは23日、「政権は停戦合意履行に努力していない」と批判。政権との直接交渉を拒否して、仲介国を通じた交渉にとどめる姿勢を示した。 タス通信によると、政権側の代表を務めるジャファリ国連大使も23日、「(反体制派は)挑発的に振る舞い、交渉を台無しにしようとしている」と非難した。双方の不信感の強さが浮き彫りになっているが、仲介国が主導して協議をまとめるとみられる。 タス通信が報じた24日発表予定の共同声明案によれば、ロシアなどは国連仲介の和平協議再開の必要性を強調する。アスタナの協議にはシリア問題を担当する国連のデミストゥラ特使も出席。ロシアなどは、国連が2月上旬にジュネーブで開催する方向で準備を進める今後の協議につなげたい考えだ。(c)時事通信社
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