アメリカのトランプ次期大統領は、次の農務長官に南部ジョージア州の前知事を起用すると発表し、これで１５人の閣僚候補全員の顔ぶれがそろいました。ペンス次期副大統領は「アメリカを再び偉大にするために集められたチームだ」と述べ、政権運営に自信を示しました。 トランプ次期大統領は、就任式を翌日に控えた１９日、選挙戦で農業政策を助言してきた南部ジョージア州の前知事サニー・パーデュー氏を次の農務長官に起用すると発表しました。 これで１５人の閣僚候補全員の顔ぶれがそろい、政権移行チームのトップを務めたペンス次期副大統領は、この日、ワシントンで行った記者会見で「あすの歴史的な日を前に、全閣僚を発表できたことを誇りに思う。アメリカを再び偉大にするために集められたチームだ。就任初日から職務を始める準備は整った」と述べ、政権運営に自信を示しました。 一方、議会では閣僚の承認に向けた審議で遅れが出ており、次期政権でホワイトハウスの報道官を務めるスパイサー氏は、この日の会見で、「失望している。民主党の指導部は統治を継続させることに協力していない」などと改めて批判しました。 またスペイサー氏は「ＴＰＰ＝環太平洋パートナーシップ協定からの離脱や、ＮＡＦＴＡ＝北米自由貿易協定の再交渉については、大統領令で実行される。それは速やかに行われる」と述べました。 トランプ氏は、就任初日に大統領の権限を使って、ＴＰＰ協定からの離脱を正式に通知すると明言していて、次期政権の発足直後の動きが注目されます。
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