岐阜県は14日、山県市の養鶏場で死んでいた鶏から毒性の強いH5型の高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。感染拡大を防ぐため、この養鶏場で飼育されている約8万羽を全て殺処分する。今冬、国内の農場で鳥インフルの感染が確認されたのは新潟、青森、北海道、宮崎、熊本の5道県に続き、8件目となる。 岐阜県によると、14日午前に山県市の養鶏場で約100羽が死んでいるのが見つかった。簡易検査の結果、7羽のうち6羽が陽性反応を示したため、遺伝子を調べる詳しい検査を行った。15日未明に殺処分を開始。地中に埋める作業や消毒などの処理を急ぐ。 発生した養鶏場周辺は鳥や卵の移動を制限する区域に指定され、主要道路で通行車両の消毒も実施する。殺処分や消毒の完了から10日後の検査で感染拡大の恐れがないと判断されれば、養鶏場などから3~10キロ圏の移動が認められる。さらに11日たって問題がなければ、3キロ圏内の制限も解除される。 農林水産省などによると、日本では、卵や肉を食べたことが原因で、鳥インフルエンザにヒトが感染した例は報告されていない。(2017/01/15-00:45)
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