26日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比344円89銭(1.81%)高の1万9402円39銭で終えた。1月6日以来約3週間ぶりの高値となった。25日の米国市場でダウ工業株30種平均が算出開始以来初となる2万ドルの大台に乗せ、膠着していた株式相場の再加速を投資家は意識した。円は1ドル=113円台前半と前日夕より円高・ドル安水準にとどまったが、海外投資家が注視するドル建ての日経平均株価が170ドル台と金融端末QUICKでさかのぼれる2000年6月以降で最高水準となったことで、日本株の先高期待が強まった面もある。 画像の拡大 2万ドルを超えたダウ工業株30種平均と1万9400円台で取引を終えた日経平均株価(26日午後、東京・八重洲) 25日の米国市場で関心を集めたのは、トランプ大統領によるメキシコ国境での壁の建設や石油パイプライン建設に関する大統領令への相次ぐ署名だ。事前に表明していた景気刺激的な政策が速やかに実行されるとの期待が広がり、東京市場でも米国の景気刺激策の恩恵を受けるとされる素材関連株に買いが集まった。米長期金利の上昇を背景に、メガバンクや証券などの金融株などの上昇も目立った。東証1部で高値を更新した銘柄数は186と、25日の113から大幅に増えた。 JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比223.77ポイント(1.64%)高の1万3859.63だった。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、23.43ポイント(1.54%)高の1545.01で終えた。 東証1部の売買代金は概算で2兆7423億円と、2016年12月16日以来、約1カ月ぶりの水準に膨らんだ。売買高は23億株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1599と全体の約8割を占めた。値下がりは309、変わらずは94銘柄だった。 ソフトバンク 、 ファナック 、 ファストリ が上昇した。 東エレク 、 アドテスト など半導体関連が堅調。 信越化 は上場来高値を更新した。半面、16年12月期の業績が市場予想に届かなかった LINE は上場来安値を更新、 国際石開帝石 も安かった。 東証2部株価指数は続伸し昨年来高値を更新した。 シャープ 、 フュトレック が上昇し、 ADプラズマ 、 MCJ が下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕