4月開幕の 第75期将棋名人戦七番勝負の 挑戦権を稲葉陽(あきら)八段(28)が獲得した。 強豪ぞろいの 同世代にもまれて飛躍を遂げた関西の 俊英が、 初の タイトル戦で将棋界の 頂点を目指す。 今期の A級順位戦で…
4月開幕の第75期将棋名人戦七番勝負の挑戦権を稲葉陽(あきら)八段(28)が獲得した。強豪ぞろいの同世代にもまれて飛躍を遂げた関西の俊英が、初のタイトル戦で将棋界の頂点を目指す。
今期のA級順位戦で、稲葉八段は羽生善治三冠(46)らトップ棋士を次々破って7連勝。8回戦は敗れたが、25日の最終戦で競争相手の羽生三冠と広瀬章人八段(30)が敗戦。昨年の佐藤天彦名人(29)に続き、A級初参加で挑戦権獲得という快挙を成し遂げた。
稲葉八段は日本将棋連盟関西本部に所属。1988年生まれで、10代でプロ入りした有望株が多い世代の1人だ。中でも稲葉八段、村田顕弘五段(30)ら4人は「関西若手四天王」と称され、将来のタイトルホルダーと目されてきた。
11年、四天王の1人である豊島将之七段(26)がタイトル戦に挑戦。14年には糸谷哲郎八段(28)が森内九段から竜王のタイトルを奪取。活躍が互いに刺激となり、力を伸ばしてきた。順位戦でA級より一つ下のB級1組に所属する糸谷八段は「最近、稲葉八段は優勢の将棋を逃さなくなってきたと思う。自分より先に名人に挑戦されるのは悔しい気持ちもある」と話す。
今回の七番勝負は、佐藤名人に…
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