サウジアラビアの サルマン国王の 来日を前に、 都内の ホテルなどでは受け入れの 準備が進んでいます。
サウジアラビアのサルマン国王の来日を前に、都内のホテルなどでは受け入れの準備が進んでいます。 サルマン国王とともに来日するのは、サウジアラビアの政府関係者や王族、さらに、身の回りの世話をする使用人など、その規模は合わせて1000人から1500人ほどに上ると見られています。 大訪問団は都内の複数のホテルに分かれて滞在しますが、このうち、千代田区のホテルでも受け入れの準備が進められていました。 サウジアラビアは、イスラム諸国の中でも、戒律が厳しいことで知られています。ホテル側が特に注意を払っているのが、イスラム教徒の宿泊客からの要望が多い、お祈りのための準備です。 このホテルでは、お祈りの時に床に敷くためのじゅうたんやコーラン、それに、聖地メッカの方向が一目でわかる専用のコンパスなどを用意しています。 また、料理では、イスラム教の戒律に基づくハラルと呼ばれる食材をそろえています。ハラルは、お祈りしたうえで、専用の調理器具で処理する必要があり、このホテルでは、ハラルの食材の輸出に力を入れているオーストラリアから鶏肉などを取り寄せています。 ホテルでは、このハラルを使った通常のメニューにない料理を、ルームサービスで24時間提供できる体制も整えています。 ホテルの副総支配人の西原吉則さんは「24時間リクエストがあればいつでも対応できるように準備を整えています。到着したときから出発するまで、しっかりおもてなししたい」と話していました。 また、東京のサウジアラビア大使館では、日本の大学で勉強しているサウジアラビア人留学生100人を通訳として集めました。 今回の大訪問団には、首脳会談など公式行事に参加する政府関係者だけでなく、王族の人たちも多く帯同していることから、視察や観光のために通訳を求められた際に対応するためです。 11日、参加者が、中野区にあるサウジアラビア大使館の施設で、通訳を行う際の注意点や観光スポットの確認を行いました。この中では、サウジアラビアでも日本の桜が有名だということで、早咲きの桜を鑑賞できる場所などについて、情報を交換していました。 オスマン・マズヤッドさんは「国王陛下の来日はお父さんが帰ってくるのと同じように親しみを感じています」と話しています。また、アズハール・オウエシールさんは「日本の文化についてもサウジアラビアの人たちに知ってもらい、架け橋になれるよう頑張りたい」と話していました。
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