Start Japan Japan — in Japanese 先発ストローマン快投 米国、悲願の初優勝 :日本経済新聞

先発ストローマン快投 米国、悲願の初優勝 :日本経済新聞

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地元ドジャースタジアムが大歓声に包まれた。 ワールド・ ベースボール・ クラシック(WBC)決勝で最後の 打者を三ゴロに仕留めると、 米国の 選手たちはマウンドに駆け寄って互いに抱き合った。 野球の 母国に待ち焦が
地元ドジャースタジアムが大歓声に包まれた。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で最後の打者を三ゴロに仕留めると、米国の選手たちはマウンドに駆け寄って互いに抱き合った。野球の母国に待ち焦がれた歓喜の瞬間が訪れた。 ストローマンはプエルトリコ打線を六回まで無安打に抑えた=USA TODAY 打撃陣は実力通りの働きだったが、先発のストローマン(ブルージェイズ)が予想以上の出来だった。シンカーを中心に制球がよく、まともに相手のバットの芯に当たらない。プエルトリコ打線が積極的に振ってくれたこともあり、淡々とゴロの山を築いた。 2次リーグで対戦したときは初回に1番から6連打を浴びた。その反省もあって初回は全て内野ゴロ。二回に四球で先頭打者を出しても、続く打者を遊ゴロ併殺に仕留める効率のよさだった。あれよあれよと六回まで無安打。七回先頭に二塁打を浴びて降板する際には好投をたたえる大歓声を受けた。 大会前は打撃陣に比べて弱いとみられてきた先発陣だが、日本戦で好投したロアーク(ナショナルズ)といい、決勝ラウンドは先発が奮闘。初の優勝を手繰り寄せ、最優秀選手(MVP)に輝いたストローマンは「僕にとって一番大きな試合で勝ててよかった」と胸を張った。 1997年にマーリンズをワールドチャンピオンに導いた名将、リーランド監督は「WBCの価値をもっと広められたと思う。将来的にもっと多くの選手が注目してくれたらうれしい」と話す。米大リーグ機構(MLB)主導で大会を創設しながら、米国はシーズンの調整を優先させて辞退する選手も少なくなかった。過去3大会ともベストメンバーを組めていたとはいえず、それが決勝の舞台すら踏めなかった理由でもあった。 今回は2年連続で本塁打と打点の2冠に輝いたアレナド(ロッキーズ)や昨季インディアンスの優勝に貢献したミラーらが参戦。いまだカーショー(ドジャース)らメジャーを代表する選手が出場を見送るなど課題はあるが、戦力は過去になく充実していた。「素晴らしい経験をした。ワールドシリーズとは違う味だ」とリーランド監督。5万1千人を超す大観衆の祝福を受けながら国旗を掲げて球場を一周する選手たちは輝いて見えた。 (渡辺岳史)

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