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初日に優勝争い占う強豪校対決 センバツ、19日開幕

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第89回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、 毎日新聞社主催、 朝日新聞社後援、 阪神甲子園球場特別協力)が19日、 開幕する。 開会式は午前9時から。 前回大会優勝校の 智弁学園(奈良)を先頭に、 32校が入場行…
第89回選抜高校野球大会(日本高校野球連盟、毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)が19日、開幕する。開会式は午前9時から。前回大会優勝校の智弁学園(奈良)を先頭に、32校が入場行進する。選手宣誓を務めるのは、作新学院(栃木)の添田真聖(まさと)主将。至学館(愛知)―呉(広島)の開幕試合から、12日間(休養日を含む)の熱戦が始まる。 ◇ 優勝争いの行方を占う強豪対決が開幕日にある。昨秋の明治神宮大会を制した履正社に対するのは、東京都大会準優勝の日大三だ。 履正社は高校通算49発の安田、主将の若林の中軸が強力。出場32校の主将による優勝候補アンケートでは最多の13票を集めた。 ただ、日大三は下位まで本塁打を打てる打者が並び、破壊力で履正社を上回る。スライダーが武器の左腕桜井も簡単に攻略できる投手ではない。甲子園の経験では昨夏も出場した履正社に分があるが、高い総合力を誇るチーム同士の楽しみな一戦だ。 高校通算79発の清宮を擁する早稲田実も初戦がカギ。明徳義塾は例年通りの堅守、試合運びのうまさに加え、今年は主軸の西浦を中心に打線もいい。名将・馬淵監督は「(全国4強だった)昨夏よりチーム力は上」と手応えを口にする。 大会随一の潜在能力を持つのは大阪桐蔭。最速145キロのエース徳山を筆頭に140キロ超を投げる投手がベンチに5人いる。伝統の強打も健在だ。正捕手の岩本がけがでメンバーを外れたが、昨春まで捕手だった主将福井が穴を埋める。 九州の2チームにも頂点を狙う力がある。 福岡大大濠・三浦は昨秋の公式戦6完封。古賀とのバッテリーの安定感は大会屈指と言っていい。秀岳館は田浦、川端の両左腕と長打力のある木本、広部が昨夏4強からの主力。投打に完成度が高い。 3校目の春連覇がかかる智弁学園は福元、太田らの打線が昨年を上回る。5校目の夏春連覇を目指す作新学院は左腕大関がどこまで踏ん張れるか。昨春8強の滋賀学園や東北王者の仙台育英、近畿準優勝の神戸国際大付も投打のバランスが取れた好チームだ。 21世紀枠では中村が楽しみな存在。右腕の北原は8種類の変化球を操り、初出場で準優勝した1977年以来の旋風をもくろむ。( 山口史朗 )

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