野球の 国・ 地域別対抗戦、 第4回ワールド・ ベースボール・ クラシック(WBC)は22日、 ロサンゼルスの ドジャースタジアムで決勝が行われ、 米国がプエルトリコに8-0で完勝して、 初優勝を果たした。 米国はこれまで第2回(2009年)の 4強が最高だった。 プエルトリコは13年の 前回大会に続く準優勝。
野球の国・地域別対抗戦、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は22日、ロサンゼルスのドジャースタジアムで決勝が行われ、米国がプエルトリコに8-0で完勝して、初優勝を果たした。米国はこれまで第2回(2009年)の4強が最高だった。プエルトリコは13年の前回大会に続く準優勝。
右腕ストローマンの快投が「野球の本場」である米国を初優勝へと導いた。試合後、ストローマンは「野球をやってきた中で最も大きな試合だった。いい投球ができた」と喜んだ。
武器のツーシームを低めに丁寧に集め、内野ゴロを打たせて相手打線を手玉に取った。二回、先頭の4番・ベルトラン(アストロズ)に四球を与えた後のモリーナ(カージナルス)との対戦。ストローマンは2球目のツーシームを低めに制球し、遊ゴロ併殺打に仕留めた。七回、先頭打者に初安打となる二塁打を許して交代するまで、1次リーグから7連勝中と勢いに乗るプエルトリコの打線を沈黙させた。
米国は大会前、有力な投手が不参加となり、先発陣が手薄とみられていた。参加した投手についても、所属球団から代表チームに球数や連投の禁止など多くの注文が出された。リーランド監督は制限のある投手の台所事情を考えながら起用。ストローマンには2次リーグ中に、決勝に進んだ場合の先発登板を伝えていたという。そのおかげでストローマン自身は「信頼されている」と意気に感じ、快投を演じてみせた。
選手の所属球団の協力態勢が万全でない状況ながら初優勝をつかんだ米国。本場の底力を示し、リーランド監督は「偉大な米国になったということ」と笑った。【田中義郎】