Start Japan Japan — in Japanese 豊洲移転「既定路線」だった…会見で石原氏

豊洲移転「既定路線」だった…会見で石原氏

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東京・ 豊洲市場(江東区)の 土壌汚染問題で、 都が築地市場(中央区)の 豊洲市場への 移転を決めた2001年当時に都知事だった石原慎太郎氏(84)が3日、 千代田区の 日本記者クラブで記者会見を開いた。 豊洲市場への 移転は「既定路【社会】
東京・豊洲市場(江東区)の土壌汚染問題で、都が築地市場(中央区)の豊洲市場への移転を決めた2001年当時に都知事だった石原慎太郎氏(84)が3日、千代田区の日本記者クラブで記者会見を開いた。 豊洲市場への移転は「既定路線」だったことを強調し、安全性についても「何の危険もない」として、早期移転の必要性を訴えた。その一方、「混迷、迷走の原因は小池さんにある」と語り、移転延期を決断した小池百合子知事の責任を指摘した。 石原氏が記者会見をするのは、昨年8月に移転延期が決まって以来、初めて。記者会見では、石原氏が移転の経緯をまとめた文書をスタッフが代読。石原氏が都知事に就任した1999年4月には、築地市場を現地で建て替える計画は頓挫し「豊洲への移転は既定路線であると聞いた」と振り返った。 その後の質疑応答で、2001年1月に豊洲市場用地の土壌から環境基準の1500倍のベンゼンが検出されたにもかかわらず、土地を所有する東京ガスと契約を結んだ理由を「結論を上申してきた知事本局長に『大丈夫か』と聞いたら『大丈夫です』というので、裁可した」と説明。「裁可した責任は認める」としつつ「都庁全体の結論。議会も含めてみんなで決めたことだ」と強調した。 都は11年3月に東京ガスと土地売買の契約を締結した。交渉にあたった担当者として、側近の浜渦武生・元副知事と、知事本局長だった前川 燿男 ( あきお ) ・練馬区長の名前を挙げ、「浜渦(元副知事)に依頼し、前川君にバトンタッチして、実際の契約までもっていったと聞いている」と述べた。 契約書では後から土壌汚染が見つかっても東京ガス側に追加費用を請求しない「 瑕疵 ( かし ) 担保責任の免責」が盛り込まれたが、石原氏は「報告も相談も受けていない」と語った。昨年10月に都から質問書を受けて初めてこの規定を知ったという。 また、小池知事の対応を「安全と安心を混同している。専門家が安全だと言っているのに信用せず、無為無策で放置した」と批判し、早期移転を求めた。移転延期で、市場関係者への損失補償費などが生じているとして、「余計なお金を使っている。その責任は彼女にある」と指摘した。 一方、小池知事は都庁からの退庁時、報道陣に「人の責任と言うのは簡単だ。こういう状況を作ったことを客観的に見つめていただきたい」と反論した。

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