27日の 東京株式市場で日経平均株価は5営業日ぶりに小幅反落した。 前日比37円56銭(0.19%)安の 1万9251円87銭で終えた。 トランプ米政権は26日に大型税制改革の 基本方針を発表したが、 財源確保
27日の東京株式市場で日経平均株価は5営業日ぶりに小幅反落した。前日比37円56銭(0.19%)安の1万9251円87銭で終えた。トランプ米政権は26日に大型税制改革の基本方針を発表したが、財源確保が不十分で実現性や効果に不透明感が残った。前日の米株式相場が下落し、円安進行が一服したことから、利益を確定する売りに押された。 日経平均は前日までの4日間で850円超上昇したこともあり、戻り待ちの売りも出た。「海外ヘッジファンドなど短期志向の投資家が売った一方、一部の海外機関投資家が下値を拾う動きもみられた」(大手国内証券トレーダー)という。 キヤノン などの好業績銘柄には買いが入り、下値は限定的だった。 日銀 は正午すぎに金融政策決定会合で金融政策の現状維持を決めたと発表した。市場予想通りで相場の反応は限られた。きょうは東証株価指数(TOPIX)の算出に使われる「浮動株比率」の定期見直しに伴う機関投資家の売買が大引けにかけて集中し、日経平均は下げ渋る場面があった。 JPX日経インデックス400は6営業日ぶりに反落した。終値は前日比16.25ポイント(0.12%)安の1万3747.44だった。 TOPIXも6営業日ぶりに反落し、0.74ポイント(0.05%)安の1536.67で終えた。 東証1部の売買代金は概算で2兆4554億円。売買高は19億7020万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は672と、全体の33.3%を占めた。値上がりは1219、変わらずは125銘柄だった。 前日に2018年3月期の連結営業利益が2期連続で減益となりそうだと発表したヤフーが9%超下落した。ルネサスや楽天の下げも大きかった。 アステラス や 三菱重 が安い。フナックが下落し、 積ハウス や ファストリ が売られた。 一方、17年12月期の業績見通しを上方修正したキヤノンが3%あまり上昇した。 富士通 や アサヒ の上げも目立った。 クボタ や 東レ が買われた。 セブン&アイ や ダイキン 、 富士フイルム や キリンHD が高い。 東証2部株価指数は3日続伸した。 DACHD と 朝日インテク が上げ、 シャープ と 技研製 が下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕