千葉県我孫子市の 女児殺害事件は、 ベトナム国籍の 小学３年、 レェ・ ティ・ ニャット・ リンさん（９）＝同県松戸市＝の 遺体が見つかってから２日で１週間。 リンさんの 遺体遺棄現場や所持品が見つかった場所はいずれも千葉、 茨城両県の 利根川沿いという共通点がある。 千葉県警はリ
千葉県我孫子市の女児殺害事件は、ベトナム国籍の小学３年、レェ・ティ・ニャット・リンさん（９）＝同県松戸市＝の遺体が見つかってから２日で１週間。リンさんの遺体遺棄現場や所持品が見つかった場所はいずれも千葉、茨城両県の利根川沿いという共通点がある。
千葉県警はリンさんの自宅周辺を含め土地勘がある人物が車を使用して犯行に及んだとみて、不審な人物や車の洗い出しを進めている。
リンさんは３月２４日午前８時ごろ、小学校の修了式に出席するため松戸市の自宅を出たが約４０分後、学校から「登校していない」と家族に連絡があった。父親が警察に捜索願を出したが、リンさんは２６日早朝に我孫子市の排水路脇で遺体で見つかった。
捜査関係者によると、２４日朝に自宅周辺を走行する車のドライブレコーダーに、女児の背後や近くを歩く男とみられる映像が記録されていた。女児の体格はリンさんと似ているが、映像はかなり不鮮明で、映っている２人の姿も小さいという。県警は、女児は行方不明になる直前のリンさんの可能性があるとみて、映像の詳しい分析を進めている。自宅の防犯カメラには、２４日午前８時すぎにリンさんが１人で映っていたが、通学路の他のカメラには映っていなかった。
リンさんの遺体が見つかった我孫子市の現場とランドセルや衣服、防犯ベルなどが見つかった茨城県坂東市の現場はいずれも利根川沿いで、自宅から１０～２５キロの距離。ランドセルなどがあった地点は遺体発見現場から２０キロ近くある。
犯行はリンさんの姿が最後に確認された２４日午前から遺体が見つかる２６日午前６時４５分までの間に行われている。県警は防犯カメラやＮシステム（自動車ナンバー自動読み取り装置）の画像を解析し、現場付近で不審な車がいなかったか調べている。ただ、いずれの現場も地元の人以外はほとんど立ち入らない場所で、防犯カメラが設置されていない農道などを使った可能性もある。
捜査関係者によると、遺体発見現場にはタイヤ痕が複数残っており、県警は車種などの特定を急いでいる。また、見つかったランドセルや筆箱などに犯人の指紋や皮膚片が付着していないか調べている。（2017/04/01-17:15）
