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辺野古:雨の日も風の日も、闘い1000日…沖縄

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米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の 名護市辺野古への 県内移設を阻止しようと、 市民らが辺野古の 米軍キャンプ・ シュワブの ゲート前で座り込みを始めて1日で1000日を迎えた。 辺野古沿岸部の 埋め立てに必要な県の 岩礁破砕許可は前日の 3月31日で期限切れとなったが、 政府は地元漁協が漁業権を放棄したことを理由に「許可は不要」 として工事を続ける方針。 現地の 集会に参加した約600人は「違法な工事はやめろ」 と強く抗議した。
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設を阻止しようと、市民らが辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込みを始めて1日で1000日を迎えた。辺野古沿岸部の埋め立てに必要な県の岩礁破砕許可は前日の3月31日で期限切れとなったが、政府は地元漁協が漁業権を放棄したことを理由に「許可は不要」として工事を続ける方針。現地の集会に参加した約600人は「違法な工事はやめろ」と強く抗議した。
防衛省沖縄防衛局は1、2日は海上の作業はしない方針だが、政府は4月中にも護岸工事に着手する構え。汚濁防止膜を固定するための計228個のコンクリートブロックの投下作業は3月31日までに終えたという。一方、県はこの日、許可のないまま岩礁が破砕されていないかどうか工事周辺海域に漁業取締船を出して確認を始めた。
政府が許可を得ずに1日以降も工事を続けた場合、県は工事の差し止め訴訟を起こすなど対抗策を取る方針。また、翁長雄志(おなが・たけし)知事は辺野古の埋め立て承認を撤回する方針を先月25日に表明しており、政府と県の対立は先鋭化している。
キャンプ・シュワブのゲート前の座り込みは、辺野古沿岸部でのボーリング調査開始を前にした2014年7月から続いている。この日は雨となったが、参加者はゲート前にずらりと座り込み、路肩の警備車両も取り囲んだ。「1000日目集会」の横断幕や「違法な岩礁破砕工事直ちにやめよ」と書かれたボードを掲げアピールした。群衆の中には抗議活動を巡って威力業務妨害罪などに問われ、約5カ月勾留され先月18日に保釈された沖縄平和運動センター議長、山城博治被告(64)の姿も。「あきらめなければ必ず勝てる。政府の圧政をはねのけ、団結を強めていこう。この闘いは一人一人の暮らしと命を守る闘いだ」と拳を振り上げた。
翁長知事を支える国会議員や県議も駆けつけ、照屋寛徳衆院議員(社民)は「岩礁破砕許可の更新をしないまま、違法な工事を続けようとしている政府は断じて許せない。新基地建設を阻止する日まで力を合わせ、ウチナーンチュ(沖縄の人)の尊厳を守るために団結して頑張ろう」と訴えた。
那覇市から参加した介護福祉士の饒平名(よへな)智子さん(60)は「知事だけに任せるのではなく、県民一人一人の意識が問われている。相手は大きな権力だが、多くの人たちが現場に集まれば工事は止められるはず」と語った。【佐藤敬一】

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