中米パナマを実質的な独裁者として支配したマヌエル・ ノリエガ元将軍が29日、 パナマ市で死去した。 83歳だった。 1989年の 米国の 軍事侵攻で失脚、 麻薬密輸関連の 罪により米国な
死去したパナマのノリエガ元将軍＝ＡＰ 【メキシコシティ＝丸山修一】中米パナマを実質的な独裁者として支配したマヌエル・ノリエガ元将軍が29日、パナマ市で死去した。83歳だった。1989年の米国の軍事侵攻で失脚、麻薬密輸関連の罪により米国などで服役した。３月に脳腫瘍の摘出手術を受けたが、容体が悪化していた。 同国のバレラ大統領が公式ツイッターで明らかにした。バレラ氏は「我々の歴史の１つの章が終わった」とつづった。 ノリエガ氏は34年、パナマ市生まれ。67年に国家警備隊に入り、情報機関の司令官などを経て83年に国防軍司令官に就任した。反政府活動家の弾圧に加えて、自らを解任しようとした大統領を辞任に追い込むなどパナマを実質的な独裁者として支配した。一時は左翼勢力の封じ込めを狙う米中央情報局（ＣＩＡ）とも協力したが、米軍のパナマへの軍事侵攻で失脚。米国で獄中生活を送ることになった。
