5日午前3時10分ごろ、 千葉県旭市鎌数の 無職、 石田智さん(65)方から女性の 声で「家の 2階が燃えている」 と119番があった。 火は約2時間後に消し止められたが、 木造2階建て住宅延べ約230平方メートルの うち2階部分約100平方メートルを焼いた。 2階の ベランダから女性3人が救出されたが、 搬送先の 病院でいずれも死亡が確認された。
5日午前3時10分ごろ、千葉県旭市鎌数の無職、石田智さん(65)方から女性の声で「家の2階が燃えている」と119番があった。火は約2時間後に消し止められたが、木造2階建て住宅延べ約230平方メートルのうち2階部分約100平方メートルを焼いた。2階のベランダから女性3人が救出されたが、搬送先の病院でいずれも死亡が確認された。
同県警旭署によると、3人は石田さんの妻弘子さん(64)と、同居の長女、佐野紗千さん(35)、佐野さんの長女で中学3年の七海さん(14)。石田さんは4人暮らしで、出火当時、石田さん以外の女性3人は2階の同じ部屋で就寝中だった。石田さんは2階の別の部屋にいて逃げ、命に別条はないという。
同署によると、石田さんの寝ていた部屋が激しく燃えており、詳しい出火原因を調べている。石田さんは「寝たばこをしていて火が移ったかもしれない」と話しているという。
現場はJR総武線干潟駅の北東約500メートルで国道126号近くの住宅街。
七海さんの同級生で近所に住む中学3年の女子生徒(14)は火事を知り、七海さんに電話した。「何度電話しても応答がなかった。すごく悲しい」。七海さんとはよく一緒に登校し、同じパソコン部に所属していた。「7月に受けるパソコン検定に受かるといいねとか、高校も一緒がいいねなどと話していた。なっちゃん(七海さん)は優しくて明るかった」と肩を落とした。
一方、弘子さんを知る近所の女性(61)は「朝のごみ出しの時などで一緒になることがあった。温厚で礼儀正しい人だった」と話した。【富美月、近藤卓資】