前場の 東京株式市場で、 日経平均株価は前営業日比279円28銭高の 2万0139円31銭となり、 大幅続伸した。 前日の 米国市場では主要株価3指数がそろって最高値を更新。 良好な外部環境を好感した買いが入り、 節目の 2万円台を回復した。 取引時間中としては「チャイナ・ ショック」 で株価が急落した2015年8月20日以来、 1年9カ月ぶり
[東京 2日 ロイター] – 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比279円28銭高の2万0139円31銭となり、大幅続伸した。前日の米国市場では主要株価3指数がそろって最高値を更新。良好な外部環境を好感した買いが入り、節目の2万円台を回復した。取引時間中としては「チャイナ・ショック」で株価が急落した2015年8月20日以来、1年9カ月ぶりの高値を付けた。 米経済指標が堅調な内容となる中、米5月雇用統計の発表を今晩に控えながらも、日本株は上値追いの展開となった。節目突破を受け、リンク債による先物のヘッジ売りの圧力が外れたことも、上昇に拍車を掛けたとみられている。 業種別では証券が上昇率トップ。鉄鋼、銀行、石油関連が値上がり率で上位にランクインした。半面、食料品や情報・通信、水産・農林の3業種は下落。午前中の東証1部の売買代金は1.44兆円超に膨らんだ。 岩井コスモ証券・投資情報センター長の林卓郎氏は「予想以上に良好な国内企業業績を評価した投資家の資金がここに来て流入している印象。米6月利上げの意識も高まっている。6─7月中では日経平均で2万1000円、TOPIXで1700ポイントが上値のめどとなる」と話している。 東証1部騰落数は、値上がり1437銘柄に対し、値下がりが465銘柄、変わらずが114銘柄だった。 <米株で「ヒンデンブルグオーメン」点灯か> また、eワラント証券によると、米国で株価急落を予兆するシグナルとなる「ヒンデンブルグオーメン」が6月1日に点灯した。直近では3月13日に点灯。同月21日にはダウが昨年11月の米大統領選後で最大の下げ幅を記録している。日経平均は同月13日から4月17日までの間、終値ベースで1300円近く下落した。 「米国市場では新安値をとる銘柄が増え始めている。欧米や日本の中央銀行のイベントを控える中、金融引き締めの議論が深掘りされれば、株価が調整する警戒感もある」(小野田慎・投資情報室長)との見方が出ている。 米経済指標が堅調な内容となる中、米5月雇用統計の発表を今晩に控えながらも、日本株は上値追いの展開となった。節目突破を受け、リンク債による先物のヘッジ売りの圧力が外れたことも、上昇に拍車を掛けたとみられている。 業種別では証券が上昇率トップ。鉄鋼、銀行、石油関連が値上がり率で上位にランクインした。半面、食料品や情報・通信、水産・農林の3業種は下落。午前中の東証1部の売買代金は1.44兆円超に膨らんだ。 岩井コスモ証券・投資情報センター長の林卓郎氏は「予想以上に良好な国内企業業績を評価した投資家の資金がここに来て流入している印象。米6月利上げの意識も高まっている。6─7月中では日経平均で2万1000円、TOPIXで1700ポイントが上値のめどとなる」と話している。 東証1部騰落数は、値上がり1437銘柄に対し、値下がりが465銘柄、変わらずが114銘柄だった。 <米株で「ヒンデンブルグオーメン」点灯か> また、eワラント証券によると、米国で株価急落を予兆するシグナルとなる「ヒンデンブルグオーメン」が6月1日に点灯した。直近では3月13日に点灯。同月21日にはダウが昨年11月の米大統領選後で最大の下げ幅を記録している。日経平均は同月13日から4月17日までの間、終値ベースで1300円近く下落した。 「米国市場では新安値をとる銘柄が増え始めている。欧米や日本の中央銀行のイベントを控える中、金融引き締めの議論が深掘りされれば、株価が調整する警戒感もある」(小野田慎・投資情報室長)との見方が出ている。