８日午前４時５分ごろ、 新潟市東区新岡山２の 住宅から火が出ていると、 近所の 住民から１１９番があった。 火は約２時間後に消し止められたが、 木造２階建て住宅が全焼し、 焼け跡から４人の 遺体が見つかった。 隣家の 物置など２棟の 一部と、 近くに駐車していた車にも延焼した。
８日午前４時５分ごろ、新潟市東区新岡山２の住宅から火が出ていると、近所の住民から１１９番があった。火は約２時間後に消し止められたが、木造２階建て住宅が全焼し、焼け跡から４人の遺体が見つかった。隣家の物置など２棟の一部と、近くに駐車していた車にも延焼した。
新潟県警江南署などによると、全焼したのは会社員、永井武浩さん（５４）方で、２世帯７人暮らし。永井さんの妻（５２）と三女（２４）、妻の親で無職の遠藤進さん（８４）夫婦の４人と連絡が取れていない。家にいた四女（２１）は２階から避難したが、手に擦り傷などを負っており、市内の病院で治療を受けている。永井さんと次女（２７）の２人は外出中だった。長女は結婚して別の場所に住んでいる。遺体の身元確認を急ぐと共に出火原因を調べている。
現場は新潟市郊外にあるＪＲ白新線大形駅から南西約１キロの住宅街。近隣住民によると、火は１階から燃え広がったように見えたという。四女も県警に「当時２階で起きており異変に気付いて１階に下りようとしたが、煙がひどくて２階に戻らざるを得なかった」との趣旨を話しているという。
通報した男性（５６）は取材に「ドカーンと鍋が落ちるような大きな音が聞こえ、強盗かと思い窓を開けたら火が見えた。その後女性が慌てて『助けて』と言いながら出てくるのが見えた」と驚いた様子で話した。近所に住む女性（８６）は「遠藤さんは建設業をやっていたから何十年か前に家のブロック塀を建ててもらったことがある。おとなしくていい人だった」と安否を気遣った。近所の別の女性（７４）も「孫たちは美人で愛想が良い子たちだった」と下を向いた。【井口彩、後藤結有、南茂芽育】
