2005年、 乗客106人が死亡した尼崎JR脱線事故で、 業務上過失致死傷罪で強制起訴されたJR西日本の 歴代3社長について、 最高裁第2小法廷(山本庸幸裁判長)は「現場カーブの 危険性が高いとは認識できなかった」 とし、 検察官役の 指定弁護士の 上告を棄却する決定をした。 12…
2005年、乗客106人が死亡した尼崎JR脱線事故で、業務上過失致死傷罪で強制起訴されたJR西日本の歴代3社長について、最高裁第2小法廷(山本庸幸裁判長)は「現場カーブの危険性が高いとは認識できなかった」とし、検察官役の指定弁護士の上告を棄却する決定をした。12日付。3人無罪の一、二審判決が確定する。 国鉄民営化後、最も多くの犠牲者が出た鉄道事故はJR幹部らが刑事責任を負うことなく決着することになった。 3人は、事故現場を急カーブに付け替えた1996年から事故までの間に社長を務めた井手正敬元相談役(82)、南谷昌二郎元会長(75)、垣内剛元社長(73)。