Start Japan Japan — in Japanese NY円、続伸 1ドル=112円10~20銭、米株の大幅下落受け円買い

NY円、続伸 1ドル=112円10~20銭、米株の大幅下落受け円買い

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29日の ニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸した。 前日比15銭円高・ ドル安の 1ドル=112円10~20銭で取引を終えた。 朝方は1~3月期の 米実質国内総生産(GDP)確
【NQNニューヨーク=戸部実華】29日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸した。前日比15銭円高・ドル安の1ドル=112円10~20銭で取引を終えた。朝方は1~3月期の米実質国内総生産(GDP)確定値の上方修正などで円売りが先行した。だが、米株式相場が大幅に下落し、投資家の間でリスク回避姿勢が広がると、低金利で安全資産とみなされる円の買い圧力が強まった。 日欧市場での円売りを引き継いで、ニューヨーク外国為替市場でも円は安く取引が始まった。1~3月期の米実質GDP確定値は前期比年率で1.4%増と、前月に発表された改定値(1.2%増)から上方修正された。結果を受けて円売り・ドル買いがさらに強まった。一時112円92銭と5月17日以来およそ1カ月半ぶりの円安・ドル高水準まで売られた。 だが、円売り・ドル買いの勢いは続かなかった。米株式相場が大幅安となり、リスク回避の際に買われやすい円は上昇した。ダウ工業株30種平均は前日比250ドル超まで下げる場面があった。株式相場が下げ幅を拡大するのに合わせ、円買いが進んだ。 円の高値は1ドル=111円81銭だった。 円は対ユーロで5日続落した。前日比55銭円安・ユーロ高の1ユーロ=128円25~35銭で取引を終えた。一時は128円82銭と2016年2月10日以来ほぼ1年4カ月半ぶりの円安・ユーロ高水準を付けた。 29日に発表されたドイツの6月の消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る伸び率になり、ユーロ圏の順調な景気回復を背景にユーロ買いが膨らんだ。市場では欧州中央銀行(ECB)が緩和縮小に前向きとの見方が強く「日欧の金融政策の方向の違いが意識された」(邦銀の為替ディーラー)。 もっとも、円がドルに対して買われると対ユーロでも円買いが入り、127円台を回復する場面もあった。 ユーロは対ドルで3日続伸し、前日比0.0070ドル高い1ユーロ=1.1440~50ドルで終えた。一時1.1445ドルと16年5月11日以来およそ1年1カ月半ぶりのユーロ高・ドル安水準を付けた。ユーロ圏の順調な景気回復を背景に欧州の金融緩和縮小の思惑が強まり、ユーロ買い・ドル売りが優勢だった。 ユーロの安値は1.1388ドルだった。 英ポンドやカナダドルも、対ドルで上昇した。28日にイングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は金融緩和政策の縮小に向けた議論開始に言及、カナダ中銀のポロズ総裁は7月の利上げの可能性を示した。金融引き締め方向に動くとの見方から、両国の通貨が買われた。 英ポンドは前日夕の1ポンド=1.29ドル台前半から1.30ドルちょうど前後に水準を切り上げた。カナダドルは1米ドル=1.30カナダドル台前半から1.30カナダドルちょうど前後に上昇した。

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