Start Japan Japan — in Japanese 佐々木五段「壁になれ良かった」 藤井四段の連勝止める

佐々木五段「壁になれ良かった」 藤井四段の連勝止める

301
0
TEILEN

藤井聡太四段(14)の 連勝を止めた佐々木勇気五段(22)は、 昨年の 勝率が7割を超えている売り出し中の 若手だ。 「私たちの 世代の 意地を見せたいと思った。 壁になれて良かった」 と語った。 2010年、 16歳…
藤井聡太四段(14)の連勝を止めた佐々木勇気五段(22)は、昨年の勝率が7割を超えている売り出し中の若手だ。「私たちの世代の意地を見せたいと思った。壁になれて良かった」と語った。 2010年、16歳1カ月でプロ入りした。藤井四段ら中学生で棋士になった5人に次いで、6番目に早い記録だ。鋭い攻めが特長で、昨年は棋王戦でタイトル戦出場まであと1勝と迫った。 佐々木五段は得意とする戦法「相懸かり」でリードを奪い、押し切った。対局後、「対策はかなりしてきた。努力が実って良かった」と振り返った。藤井四段の対局を下見して、報道陣が集まる対局場の雰囲気を体感するなど、技術面以外の準備も奏功した。 将棋界は長年、羽生善治三冠(46)の世代がタイトルを多く獲得してきたが、最近は20代の活躍が目立っている。現在、タイトルは、佐藤天彦名人(29)と渡辺明竜王(33)=棋王=、羽生三冠=王位、王座、棋聖=、久保利明王将(41)の4人で分け合っている。今後、藤井四段ら若手がタイトル挑戦権を巡る争いにどのように絡むかが注目される。(村瀬信也) ◇ 終局直後、佐々木五段、藤井四段が報道陣のインタビューに応じた。主なやりとりは次の通り。 ――本局を振り返って 佐々木「相手(藤井四段)が強いと実感していた。先手番(になったの)が大きかった。自分の形に持っていけてペースを握れた。最後までよく分からなかったが……」 ――勝ちと思ったのは 佐々木「終盤、(自分に勝ちが)残っているかなと思った。最後、王手したところで勝てたかなと」 ――29連勝していた藤井四段に勝った 佐々木「竜王戦の(トーナメント)表ができてから藤井さんの対策をかなりしてきたので、努力が実って良かった」 ――藤井四段の印象は 佐々木「簡単に悪くならない。後手番でもついていくし、どの形でも指しこなせる強さがあると思う」 ――本局について 藤井「機敏に仕掛けられて、そのまま押し切られてしまった」 ――29連勝で止まったことについて 藤井「連勝はいつかは止まるものなので、それは仕方ない、気にしていないが、本局はちょっと勝負どころなく敗れてしまったのが残念です」 ――佐々木五段の印象は 藤井「そうですね、完敗でしたね」 ――今後に向けて 藤井「一局一局真剣に頑張っていきたい」 ――今日はどんな気持ちで迎えたのか 藤井「今までと変わらないように、普段通り指そうと思って臨んだ」 ――他のタイトル挑戦の可能性はあるが 藤井「まだまだそれは遠い。一局一局、指していきたい」 ――佐々木五段はプレッシャーはあったか 佐々木「もちろんプレッシャーは感じたが、私たちの世代の意地を見せたいなと思っていたので、壁になれたのは良かった」 ――改めて本局について 藤井「今まで通り自分の力を出そうと思って臨んだ。機敏に動かれてしまって、勝負どころなく負けた。本当にうまく動かれて、ちょっといい場面を作れなかった」 ――これまでの対局を振り返って 藤井「途中、苦しかった将棋もかなりあるので、ここまで連勝できたのは自分の実力からみても出来過ぎだった。また気持ちを切り替えて指していきたい」 ――悔しさはあるか 藤井「連勝記録はいつかは途切れるものなので、それは仕方ないと思っている」 ――次の目標は 藤井「本局は自分の甘さを痛感させられた。もっともっと弱点をなくせるように頑張りたい」 ――どんな将棋を指していきたいか 藤井「ファンの方に楽しんでいただけるのが一番。もっと強くなって、そういう将棋が指せるように頑張りたい」 ――タイトルについては 藤井「まずはもっと実力をつけることです」 ――ここまで多くの注目を集めたが 藤井「デビュー直後からこれだけ注目していただいた。将棋に注目が集まっているのが、自分としてはうれしいことかなと思います」

Continue reading...