学校法人「加計学園」 の 獣医学部新設などをめぐって、 25日は参議院で予算委員会の 閉会中審査が開かれます。 与党側は、 政府側に丁寧な説明を促し、 疑…
学校法人「加計学園」の獣医学部新設などをめぐって、25日は参議院で予算委員会の閉会中審査が開かれます。与党側は、政府側に丁寧な説明を促し、疑念の払拭(ふしょく)を図りたい考えなのに対し、野党側は、参考人の答弁の食い違いを25日も追及するなど、攻勢を一層強める方針です。 国家戦略特区での学校法人「加計学園」の獣医学部新設などをめぐって、国会では24日、衆議院予算委員会の閉会中審査が開かれました。この中で、安倍総理大臣は「国民から疑念の目が向けられることはもっともで私の今までの答弁では、足らざる点があった」と述べました。 また、民進党が「加計学園」による獣医学部新設の申請を知った時期をただしたのに対し、安倍総理大臣は、ことし1月になってから知ったとしたうえで、加計孝太郎理事長から、便宜を図るよう頼まれたことはないと強調しました。 さらに、共産党が「国民の最大の疑念は、加計ありきで、そこに安倍総理の意向が働いたのではないか」などと指摘しました。 一方、国家戦略特区諮問会議で民間議員を務める大阪大学の八田達夫名誉教授が、「安倍総理から、特定の事業者を優遇して欲しいという意向が示されたことは一切ない」と述べたほか、愛媛県の加戸・前知事は「国家戦略特区法でやっと指定されて喜んでいたところ、このような騒ぎになり、大変心を痛めている」と述べました。 25日は参議院で予算委員会の閉会中審査が開かれ、与党側は、自民党の竹下国会対策委員長が「安倍総理大臣は、態度も含め、非常に丁寧に説明している」と述べるなど、引き続き、政府側に丁寧な説明を促し、疑念の払拭(ふっしょく)を図りたい考えです。 これに対し、民進党の野田幹事長は「疑惑を吹き飛ばす反論が、ほとんど記憶で、疑惑が晴れたという状況では決してない」と指摘しました。野党側は、文部科学省の前川・前事務次官が「和泉総理大臣補佐官から、『総理は自分の口から言えないから、代わって私が言う』と言われた」と主張していることについて、24日、参考人として出席した前川、和泉両氏の答弁に食い違いがあるとして、25日も追及するほか、2人の証人喚問を与党側に求めることにしています。 さらに、PKO部隊の日報問題をめぐっても、防衛省の特別防衛監察の結果がまとまり次第、衆議院の予算委員会や安全保障委員会で審議を行うよう要求するなど、攻勢を一層強める方針です。