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首相「原点に立ち返る」 改憲日程ありき否定

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安倍晋三首相は3日、 内閣改造を行い、 皇居での 認証式を経て、 第3次安倍第3次改造内閣が発足した。 首相は記者会見で「政権奪還した時の 原点に立ち返り、 謙虚に丁寧に国民の 負託に応える」 と述べ、 内閣支持率が急落するなか、 信頼回復に努める考えを強調した。 2020年の 改正憲法施行を目指す自らの 方針については「スケジュールありきではない」 と述べ、 丁寧に党内議論を進める考えを示した。
安倍晋三首相は3日、内閣改造を行い、皇居での認証式を経て、第3次安倍第3次改造内閣が発足した。首相は記者会見で「政権奪還した時の原点に立ち返り、謙虚に丁寧に国民の負託に応える」と述べ、内閣支持率が急落するなか、信頼回復に努める考えを強調した。2020年の改正憲法施行を目指す自らの方針については「スケジュールありきではない」と述べ、丁寧に党内議論を進める考えを示した。
会見の冒頭、首相は先の通常国会で焦点となった学校法人「森友学園」への国有地売却問題、「加計学園」の獣医学部新設問題、南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報問題に言及し、「さまざまな問題が指摘され、国民から大きな不信を招く結果となった。改めて深く反省し、おわび申し上げたい」と頭を下げた。
首相は「今後もさまざまな形で国民の信頼回復に努めていきたい」と述べたが、野党が求める国会の閉会中審査については「国会から求められれば政府として対応するのは当然」と述べるにとどめた。加計学園問題をめぐり「当事者間で言った、言わないの水掛け論に陥り、疑念を招いた」と述べ、省庁間の調整過程の透明化に努める考えも示した。
改造の意図については「一つ一つの政策課題にしっかりと結果を出すことで信頼回復に向けて一歩一歩努力を重ねていく。結果重視、仕事第一、実力本位の布陣を整えた」と説明。自ら「結果本位の仕事人内閣」と名付けた。
そのうえで「最優先すべきは経済の再生だ」と強調。12年の第2次安倍内閣発足以降、基本的に堅調だった内閣支持率の基盤となってきた、アベノミクスなどの経済政策に注力する考えを示した。
首相は20年の改正憲法施行に向け、秋の臨時国会の会期中に自民党改憲案の提出を目指す考えを示している。これについて会見では「一石を投じたわけだが、スケジュールありきではない」と説明した。今後の憲法改正論議については「しっかりと国会で議論していく。党主導で進めていってもらいたい」と述べ、党内議論の活性化を促した。
今回の内閣改造では全19閣僚のうち初入閣は、衆院当選3回で登用された斎藤健農相ら6人で、女性は2人。麻生太郎副総理兼財務相、菅義偉官房長官は留任し、内閣の骨格を維持した。安定性を重視する一方、首相と距離を置いてきた自民党の野田聖子元総務会長を総務相に充てるなど、挙党態勢の構築も図った。【朝日弘行】

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