IT大手ディー・ エヌ・ エー(DeNA)は4日、 人工知能(AI)を使って乗客の 需要を予測するタクシーの 配車アプリの 実証実験を開始すると発表した。 神奈川県タクシー協…
IT大手ディー・エヌ・エー(DeNA)は4日、人工知能(AI)を使って乗客の需要を予測するタクシーの配車アプリの実証実験を開始すると発表した。神奈川県タクシー協会と共同で、横浜市内の一部を対象に12日から10月31日まで実施。実用化し、来年以降は県外での導入も目指す。 AIは天候や催し物などの情報を収集。30分後に顧客が増えそうな地域を予測し、専用アプリ「タクベル」を通じてタクシー運転手のスマートフォンに知らせる。 DeNAによると、AIを使った配車アプリは国内では珍しいという。 顧客もタクベルをスマホに取り込み、利用できる。タクベルに乗車地点や目的地などを入力すると、その入力情報を得た最寄りのタクシーが駆けつける仕組みだ。 実証実験で、顧客が乗車までの待ち時間を減らせ、運転手は営業の効率が上がることを確かめる。その上で、来年1~3月に神奈川県内の統一配車アプリとして提供を始める計画だ。 タクシー業界が配車アプリを導入する背景には、米配車サービス大手、ウーバー・テクノロジーズなどが日本での普及を模索している「ライドシェア(相乗り)」事業を迎え撃つ狙いもある。 DeNAは神奈川県外でも、タクシー協会などと積極的に連携していく方針だ。