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小幅反落、日銀ETF買いへの思惑が下支え

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東京株式市場で、 日経平均株価は小幅反落した。 前日の 米国株安や円安基調の 一服が相場の 重しとなる中、 ソフトバンクグループ(9984. T)の 下落が指数を押し下げた。 メガバンクや外需大型株も軟調に推移。 ただ、 日経平均はいったん下押しした後に切り替えし、 午後には
[東京 31日 ロイター] – 東京株式市場で、日経平均株価は小幅反落した。前日の米国株安や円安基調の一服が相場の重しとなる中、ソフトバンクグループ( 9984. T)の下落が指数を押し下げた。メガバンクや外需大型株も軟調に推移。ただ、日経平均はいったん下押しした後に切り替えし、午後には一時プラス圏を回復した。日銀による上場投資信託(ETF)買いへの思惑が相場を支援したとみられている。
前日の米国株が下落、為替は円高方向に振れたことで、朝方にはいったん下落した。ただ、すぐ切り返し、じりじりと持ち直した。正午ごろには日銀の金融政策決定会合で政策の現状維持が決まったと伝わり、ドル/円がやや円安に反応したのを眺めて日経先物も一段と持ち直した。市場では「日銀ETFテーパリングへの警戒感もあったが、現状維持だったことで買い戻しが入っているようだ」(国内証券)との声も聞かれた。
前場のTOPIXが下落したことを受けて、午後には日銀によるETF買いの思惑が広がり、全体相場を下支えした。日経平均は一時プラス圏に浮上する場面もあった。
TOPIXは0.28%安で取引を終了。東証1部の売買代金は今年2番目の規模となる3兆5298億円だった。セクター別では、倉庫・運輸が上昇率トップ。任天堂( 7974. T)が一時7%を超す上げとなったその他製品が続いた。下落率上位は、ゴム製品や、米長期金利の低下で利ざや拡大期待が後退してメガバンクが軟調だった銀行のほか、石油・石炭、証券などとなった。
個別銘柄では、一時5%を超す下落となったソフトバンクの下げが目立った。傘下の米携帯電話大手スプリント( S. N)と米同業TモバイルUS( TMUS. O)の経営統合に向けた協議の先行きに不透明感が強まったことが売り材料となった。米長期金利が低下したことで、利ざや拡大期待が後退したメガバンクも売られた。
日経平均は、短期的な過熱への警戒感が継続しているものの、日銀のETF買いへの思惑も根強く、底堅さも意識されている。「外貨ベースで見ると、よりしっかりしている印象だ」と、証券ジャパンの調査情報部上席次長、野坂晃一氏は指摘する。日経平均をドルベースで見ると前日比94セント高の194ドル65セントで引けており「円高地合いでも、外国人買いが継続しているとみていいだろう」(野坂氏)という。
東証1部の騰落数は、値上がり1073銘柄に対し、値下がりが864銘柄、変わらずが94銘柄だった。
日経平均. N225
終値 22011.61 -0.06
寄り付き 21897.29
安値/高値 21840.07─22020.38
TOPIX. TOPX
終値 1765.96 -4.88
寄り付き 1763.45
安値/高値 1758.81─1768.25
東証出来高(万株) 188801
東証売買代金(億円) 35298.42

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